CISが多結晶Siに勝つ日はあるか

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ついに中国・四国地方も梅雨入りした。

梅雨になったからといって、毎日雨になる訳でもないが、やはりぐずついた天気の日が増える事は確かだし、日照時間もかなり減る。ここは我慢のしどころだろうか。

などと言いつつ、実は密かに検証してみたいことがある。
それは、太陽光2号基のソーラーフロンティア・CISの実力である。

シリコンの太陽電池と異なり、CISなど化合物系は曇や影、そして暑さに強いと良く言われる。実際の所どうなのか、自身の太陽光発電所で検証できると思っている。

ちなみに、以前にも書いたと思うが、筆者の太陽光2号基のすぐ東側の隣にはFさんの太陽光発電所がある。こちらはCISではなく、多結晶シリコン(カナディアンソーラー製)で、255W×300枚=76.5kWという構成。

CIS vs. Poly-Si

筆者のCISの方は、170W×396=67.32kWなので、太陽光発電所のスペックだけで見ると、こちらよりFさんの方が9kWほど優るのは明らかである。しかも、彼の発電所の方が設置時のソーラーパネルの数が少なかった分、筆者の方よりも早く連系されたため、電力計の指し示す累積発電量も彼の方が常に大きな数字をずっと表示したままだ。

この傾向には、何らかの異変でもない限り変化は起きないと思われるのだが、もしCISの曇天や暑さへの強さが9kWの出力差さえも覆す日が1日でもあるとしたら、それは特筆ものになると考えている。

ということで、この梅雨から真夏にかけて、多結晶シリコンに対して化合物系CISが出力差のハンディも乗り越えて良いパフォーマンスを叩き出すことがあるのか、楽しみに見極めてみたい。

コメント

  1. 蛇野 より:

    グランプリランキングを見ますと、CIS上位のものもありますし、そうでもないものもあります。
    ロケーションの違いかどうかですが、隣接しているのであれば、白黒(?)がはっきりすると思います。
    発電量だけでなく、占有面積や設置費用なども明らかにしていただけますとありがたいと思います。

    • bigfield より:

      蛇野様、

      >発電量だけでなく、占有面積や設置費用なども明らかにしていただけますとありがたいと思います。

      公表・開示が可能なデータについては、記事にて随時出してまいりたいと思います。少々お待ち頂ければ幸いです。

  2. 梅雨入り より:

    興味深い検証です。

    個人的にはCISのKw当たりの発電力は多結晶の1割増しだと思っています。

    なので、CIS67.32kwは多結晶の74Kw相当の発電力となる。

    よって多結晶76.5kwのほうが上回るだろうと見ていますが、、、実際に同じ場所で検証した結果は見たことがないため、やはり興味深いです。

    • bigfield より:

      梅雨入り様、

      コメントどうもありがとうございます。ご教示の目安は参考とさせて頂きたいと思います。
      やはりスペックで9kW違うと、その差を埋めるのは厳しいように私も考えています。 

      ただ、この2号基に関しては日射や影など地理的な状況を考慮した結果、CISを採用したという経緯があります。
      本来、シリコンのパネルをここに置いた場合の発電量の推測値でそのパフォーマンスを評価・検証すべきと思いますが、確かにすぐ隣のシリコンとの比較というのは当然ありますし(笑)。ネタ的にも面白いとは思いますので、このブログにても随時ご紹介できればと思います。

      今後ともよろしくお願いいたします。