チャットGPTの使い方を遊びながら覚えよう

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グーグルやマイクロソフトも注目、「チャットGPT」とは

巷で今話題のチャットGPTChatGPT)、あなたはもう使っておられるだろうか。

まず、「チャットGPTって何?」と言う方には、チャットGPTとはAI(人工知能)技術を活用したチャット(おしゃべり)ボットの一種だというのが回答になる。

チャットGPTを開発している米国企業のOpenAIには、米IT大手のマイクロソフトも100億ドル(日本円換算で約1兆3000億円!)とハンパない額の投資を検討していることが明らかになっている。

また検索エンジン大手のGoogleはチャットGPTを同社のネット検索事業に対する大きな脅威ととらえており、チャットGPT対策に大わらわな状況らしい。

と言う感じで、いまテクノロジー分野で非常に大きな注目を集めているチャットGPT。

ただ、その公式サイトは英語のみで日本語では表示されないこともあり、ちょっと敷居が高いと感じる方もおられるかもしれない。

しかし、現時点で最先端のAI技術の粋を集めたチャットGPTが料金も無料で使えるという機会を逃す手は無い。(チャットGPTが今後有料化されるという噂もあるとか無いとか…)

ということで、ここではチャットGPTの使い方を簡単にお伝えするとともに、筆者が使ってみた例を事例としてご紹介しよう。

チャットGPTのアカウント作成からログインまで

まず、チャットGPTのログイン画面にアクセスする:

チャットGPTのログイン画面

チャットGPTのログイン画面

チャットGPTを使うためには、OpenAIのアカウントが必要なので、まだアカウントを持っていない方は緑のボタンの右側「Sign up」を押す。

すると、アカウント作成画面に移動するので、そこでメールアドレスを入力するか、Googleかマイクロソフトのアカウント経由でアカウント作成を行う。

チャットGPTのアカウント作成画面

チャットGPTのアカウント作成画面。メールアドレスとパスワードを順に入力する

OpenAIのアカウントが作成できたら、もう一度最初のログイン画面に戻り、今度は左側の「Log in」ボタンを押してチャットGPTにログイン。

チャットGPTにログイン

チャットGPTにログイン

先ほど入力したメールアドレスとパスワードを入力し(またはグーグルかマイクロソフトのアカウント経由で)ログインすると、チャットGPTの画面が表示される:

チャットGPTの画面

チャットGPTの画面

ここまですべて英語だが、チャットGPTでは多言語対応されているので、画面の下側、真ん中より少し左側の「Output in」とある言語選択のプルダウンメニューメニューで「日本語」(おそらく一番下の方…)を選択する。

あとは、そのすぐ下側にある入力欄(右側に紙飛行機みたいなアイコンが表示されているところ)に何でも好きな質問を入力すれば、チャットGPTが回答を返してくれるという仕組みだ。

チャットGPTの使用例:便利だが回答の内容には注意が必要

以下が筆者が使ってみた使用例である。

チャットGPTによる模範的な回答の例

まず、最初の例。チャットGPTに電気代の高騰に対する質問を投げかけてみた。


電気代が高騰して生活が困窮する人が急増しています。
消費者はどのようにして生活を防衛すればよいですか。

 

chatGPT
chatGPT

電気代の高騰によって生活が困窮する人が増えている場合、消費者は以下のように対処することができます。

 

電気使用を減らす: 家の中で不要な電気を使わないようにすることで、電気料金を減らすことができます。

 

エネルギー効率の高い機器を使う: エネルギー効率の高い家電機器を使うことで、電気代を削減することができます。

 

太陽光発電などの代替エネルギーを利用する: 太陽光発電などの代替エネルギーを利用することで、電気代を削減することができます。

 

電気料金を比較して、最も安い料金のプランに変更する: 電気料金を比較して、最も安い料金のプランに変更することで、電気代を削減することができます。

 

政府などの助成金などを利用する:政府などが提供する助成金などを利用することで、電気代を削減することができます。

 


と言う感じで比較的まともな回答が返ってきた。

AI技術を使っているチャットボットということで、確かに技術的にすごい面は大きいのだが、実は回答がウソだったり、いい加減だったりということもあるので、仕事で使う場合には内容の吟味や確認、修正が必要となり注意が必要なのである。

チャットGPTによる誤りや適当さを含む回答の例

お次は、チャットGPTのいい加減さが分かる例。

現在王将戦で藤井聡太五冠と戦っている将棋の羽生善治九段について、訪ねてみたのだが、その回答がなかなか興味深かった。


羽生善治さんって誰?

chatGPT
chatGPT

羽生善治さんは、日本のフィギュアスケート選手であり、2014年ソチオリンピックの金メダリストです。また、世界選手権、グランプリファイナルなどでも優れた成績を収めています。

それ、羽生結弦さんの間違いじゃ?

chatGPT
chatGPT

そうです、申し訳ありません。羽生結弦さんは日本のフィギュアスケート選手で、2014年ソチオリンピックの金メダリスト、2010年バンクーバーオリンピック銀メダリスト、2018年平昌オリンピック銅メダリストです。また、世界選手権、グランプリファイナルなどでも優れた成績を収めています。

じゃ、羽生善治って誰?

chatGPT
chatGPT

羽生善治さんは、私が認識している情報からは、日本のフィギュアスケート選手ではなく、特に知られている人物ではないようです。誤りがあった場合、申し訳ありません。

羽生善治は、将棋の棋士です。もっと勉強しなさい。

chatGPT
chatGPT

申し訳ありません、確かに羽生善治さんは日本の将棋棋士です。

彼は、将棋界で高い支持を受けている強力なプレイヤーであり、大将棋選手権などの大会で優れた成績を収めています。私があなたに与えた情報が誤っていたことをお詫び申し上げます。

いいよ。許してやる。

chatGPT
chatGPT

ありがとうございます。私は人間と同じように間違いを犯すこともありますが、常に正確な情報をお届けするよう努力します。何か質問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。


とこんな感じで、知らないことを知らないと回答せず、ウソの内容を返してくる事もよくある。

なので、大変便利に使える可能性はあるものの、チャットGPTの出力をろくに確認すらせず、そのまま仕事で使うことは現時点では避ける方が良いだろう。

とはいえ、人間が自然言語で入力した質問に対してその話者の言葉で(筆者が英語で質問を入力すると、きちんと英語で回答してくる)、一見まともで自然な回答をすぐに返してくるAI技術にはやはり驚きや脅威を感じる。

同時に、筆者が叱ると謝ったり、許すと入力すると謝意を示したりという感じで、意外と人間っぽい面も垣間見られたりして、このやり取りには家内と一緒に笑ってしまったりもした。

AIがもたらすと言われるシンギュラリティ(技術的特異点)を身近に感じることもできるチャットGPT。

まだの方は、上の手順を参考に是非お試し頂ければと思う。

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