当ブログ読者のある方より、ご質問を頂いた。
匿名であればやり取りを公開可とのことなので、以下にご紹介したい:
こんにちは。岡山お疲れ様です。
業者探しは一括見積もりサイトで探しているのでしょうか?それとも一つ一つ探したのでしょうか?パネルのことなんですが最近パナのhitの値下がりが他の日本のパネルに追いつく勢いらしいのですがどうなんでしょうか?
京セラ35万、中国製30万、発電量的には変わらないと思うんですがもしパナが35万とかだったら収入的に増えるような気がするんですがそう単純にはいかないものなのでしょうか?(パナの場合10%売電額増としての20年売れるとすると350万ぐらい多くなると思うので350万を50kwで割ると7万、)kw7万増しても単結晶や多結晶ならコスパ的に同じな気がするんですが。
20年無事発電出来ると考えた場合30万の中国製と37万のパナ、だとパナのほうが安心なような気がしますがどうなんでしょうか?
あとパナのhitの産業用のパッケージ商品は出てないのでしょうか?よろしくお願いします。
筆者からの回答(メールで送った内容を若干、加筆修正):
> 業者探しは一括見積もりサイトで探しているのでしょうか?それとも一つ一つ探したのでしょうか?
不動産業者さんや太陽王子さんからの紹介です。
一括見積も一度使おうとしたことがありましたが、まだ土地の取得に至っていなかったため利用規約に抵触するようだったので、使うのを止めました。
パナソニックの値下がりが他の国産パネルに追いついた?
> パネルのことなんですが最近パナのhitの値下がりが他の日本のパネルに追いつく勢いらしいのですがどうなんでしょうか?
国内で製造すると高くなると思いますが、アジアなどコストの安い所で作れば、国産より低コスト化が出来ると思います。たしか、パナソニックはマレーシアに製造拠点を作ったはずなので、その効果で値下げできるようになったのではと推測します。
> 京セラ35万、中国製30万、発電量的には変わらないと思うんですがもしパナが35万とかだったら収入的に増えるような気がするんですがそう単純にはいかないものなのでしょうか?20年無事発電出来ると考えた場合30万の中国製と37万のパナ、だとパナのほうが安心なような気がしますがどうなんでしょうか?
> あとパナのhitの産業用のパッケージ商品は出てないのでしょうか?
同じ出力であれば、メーカーがどこであれ、基本的には例えば50kWなら50kWで変わらないはずです。(変わっていたら、特に発電量が少ない場合、それは問題なので、メーカーに苦情を言ってパネルを取り換えさせるべき問題)
ただ、ご指摘のように、メーカーによっては定格出力よりも多く発電するものがあるので、というより、大抵のメーカーは多少保守的に定格を出してる傾向が強いので、一般には定格の5%~10%程度は多く発電出来る事が多いように思います。
これはメーカー間の差なので、クチコミなどの情報で個別に比較すれば、ある程度情報の収集は可能かと思いますが、ブログに書いている以外には私の方で現在持っている情報は特にないです。
あと、ご質問後半のパネルの経年劣化の問題。これは、メーカーごとにかなり差が出てくる所だと思います。ブログで指摘したこともありますが、一般には、日本製・ドイツ製>米国・韓国・台湾製>中国製といった感じで耐久性が異なります(あくまでも、一般論)。
ですので、価格が高い国内メーカーのパネルは、信頼性の高さ、つまりそれだけ長期間に渡って当初と同じに近いレベルの出力で発電ができ、長い目で見れば信頼性・耐久性の低いパネルよりも発電収入が多くなるということになると思います。
ただ、一概には言えないので、それぞれのメーカー毎のこれまでの実績やシミュレーション結果などをきちんと比較しないと、やはり何とも言えないでしょう。
中国製の激安パネル、投下資本が回収できれば良しという戦略も
あと、太陽王子の考え方が参考になったのですが、安い中国製のパネルでも劣化して全然だめになる前に投下資本が回収出来れば良しとする戦略もあるかもしれません。 この辺は、太陽光発電事業をどう見るかで変わってくるので、正解というのはなく、それぞれの考え方によって決まる事だと思います。
もう一つの考え方。太陽光発電を不動産事業に例えるなら、施工業者はデベロッパー、パネルのブランドはそれぞれのハウスメーカー、みたいな感じになるかと思います。 建売住宅やマンションでも無名の建築会社などだと安く済みますが、有名ハウスメーカーや一流と言われるデベロッパーの施工案件だと、値段も高い。
太陽光発電もこれに似た所があるように思います。 つまり、安心をカネで買うという面があるということです。
逆に、無名のデベロッパーの物件でも手抜き工事が無ければ別に住むうえで問題無いのと同じで、中国製の無名パネル・ブランドでも、きちんとした製造設備でしっかりした品質管理の元でソーラーパネルの製造が行われていれば特に大きな問題なく発電できるということです。
実際、中国製パネルでも市場シェアの高いブランドだと思いますが、発電能力や耐久性で国産のパネルと遜色がないという意見を聞いたこともあります。
以上、ご参考になれば。
bigfield
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