岡山南西部の太陽光発電所2号基プロジェクトだが、太陽光発電ムラの方からのアドバイスなどもあり、急きょソーラーパネルの仕様変更を検討している。
この仕様変更を行う理由は、この用地の西側にそびえ立つ電柱の影である。
既に書いた記事のパネルのレイアウトをご覧頂ければお分かりの通り、西側の道沿いの部分には冬季(≒1月)の午後2時半まではパネル上に電柱の影が掛からないように配慮してパネルを置かずにあけるようなレイアウトになっている訳である。
ただ、これで万全かと言えば、必ずしもそうではない。
もし影が多少かかっても発電量に大きな影響が出ないソーラーパネルは…ということで、シリコンではなくソーラーフロンティアのCISを真剣に採用すべきかと考えている。
今回の用地をご紹介頂いたFさんは、当初カナディアンソーラーで検討しており、設備認定もそれで出していたという経緯があった。
そこを筆者にその土地を使わせて頂く話となって、カナディアンよりソーラーワールドが良いということで施工業者さんには一度それでシミュレーションやパネルレイアウト、見積もりまで出して頂いて、実は契約書にもソーラーワールドで署名をしハンコまで押していたのである。(しかし、実は影の影響については、その時点でもまだよく理解していなかった。。。)
その後、2号基のプロジェクトのことを本ブログで公に記事に書いたり、ムラのコミュニティで言及したりしたところ、「やっぱ、これはSFでしょ?」という感じでアドバイスを頂いたりした。
そういったこともあり、筆者もここでもし影の影響で発電量が減るようなことがあれば、今後20年間ずっと後悔する、忙しい施工業者さんには何度も何度も仕様変更を頼んで心苦しいが、やはり後から悔やんでも悔やみきれないとそれもイヤだな、と思い、客の我儘を承知で再三の仕様変更をお願いした訳である。
施工業者のAさんは、文句も言わずにCISで過積載の2パターンのシミュレーション、パネルレイアウト図、見積りを最速で送付してくれた。そんな訳で、ボールは現在筆者のもとにある。
今日か明日には仕様を決定し、設備認定の軽微変更をして頂かないと先に進めないので焦るばかりだが、落ち着いて最善の選択をしたいと考えている。
コメント
私の発電所に似たような条件のものがあるので参考までに。
パネル トリナソーラー多結晶255W×216枚 55.08Kwh
パワコン オムロンKP55M-J4×9 49.5Kwh
方位角160度南南東
傾斜角 10度
東側に電柱と引込柱があり、端の24枚のパネルが日の出から11時迄の間影の影響を受けています。
11月から1月の3ヶ月間で全体からみると約2パーセントの損失でした。
影響を受ける24枚につながっているパワコンが他の8台のパワコンの平均より約18%ほど発電が少なくなっています。
10月末に連係したので、冬至を含む悪い時期のデータしかないのですが、これから影の影響が少なくなっていくことを考えれば、許容範囲だと、私は考えています。
会社の屋根にはSFを載せているのですが、確かに発電量は多いです。(方位、取り付け角を勘案するとSFはトリナに比べ115%程度の発電量かと思います。)が変換効率と価格の兼ね合いもありますので、一概にどちらが良いとは言えないと思います。
SFも影の影響を受けにくいとはいえ、ゼロではないので。
こんばんは。
仕様を変更するにあたってギリギリのところですね。
私も滋賀300K様と同意見です。
ループの例で見てもSFだと、必要面積が15%多く必要で、シリコン単結晶81KWの方が安いということでも明らかと思います。
1年中、日当たりが良好でかげにならないとちだけではつでんじぎょうができればいいですが、そういった土地ばかりではないのが現実だと思います。
管理人様の1号機の現状を把握して、どれくらいのロスがあるのか検証してみてはどうでしょうか?
許容レベルかもしれません。
滋賀300Kさま、
コメントどうもありがとうございます。(お返事が遅れ、大変失礼しました。)
頂いた情報も参考になりますね。ただ、今回はあまり悩んでいる時間もなく、多結晶Siにして影の影響が出て後悔するより、CISにして多少高く付いても影の影響を最小限に抑えるという方針で行くことにしました。
この辺、SiでもTigo Energyを使えば、モニタリングが出来る上にCISと同等かそれ以上の影の影響軽減対策にもなると分かっていたのですが、今回はCISに決め打ちした形です。
今後ともよろしくご指導下さいませ。
蛇野様、
いつもコメント下さりありがとうございます。
滋賀300K様のご指摘は確かにその通りで、厳密な検証を行えば許容範囲内だった可能性もあるのですが、上述の通り、あまり時間も無かったこともあり、また個人的な興味度が高かったこともあり、今回はSFのCISで行くことにしました。
いずれにしましても、今後とも宜しくご指導下さいましたら、幸甚です。