太陽光発電の低コスト化が加速中

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日本でもメガソーラーが珍しくなくなると同時に、産業太陽光発電システムの低コスト化が急速な勢いで進んでいる。

先ほど太陽光発電ムラのフェイスブックの情報から知ったが、50kWのキットではなんと650万円という価格のものまで出てきた。

調べてみると、このキットの構成はソーラーパネルとパワコンだけだったので、架台(2.5~4万円/kW)も加えると800~850万円程度にはなるが、最近の50kWキットでは3点セットで1000万を切る価格が相場になると思っていたので、それを早くも凌ぐ激安キットと言えるかもしれない。

激安と言っても、パネルは比較的名前の通ったカナディアンソーラー、パワコンも田淵電機と、まぁ一応安心して使えそうな内容であり、これなら使ってみたいと感じる。

もちろん、ソーラーパネルが激安に出来る理由は、パネルの製造が本社のあるカナダなどでは無く、ほとんど中国の工場で行われているからだ。仮に田淵電機のパワコンを1台30万円とすると、5台のパワコンで150万円だから、パネルだけなら500万円。

ということは、太陽光発電パネルだけでkW単価を割り出すと、このキットではジャスト10万円ということになる。(あくまでも推測…)

実際には、以前にも指摘した通り太陽光発電システムに掛かるコストはパネル、パワコン、架台の3点セットだけではない。
特に工事費(つまり人件費)の占める割合が日本ではまだかなり大きいため、工事をすべて自分で行うのでない限り、やはり工事費がそれなりに掛かる。

それでも3点セットが800万円台になれば、工事費込みでも50kWのプチソーラーをkW単価換算で30万円を切る低コストで設置できるので、産業用太陽光発電を行ってみたい人には朗報であることは間違いない。

となると、やはり問題はパネルやパワコンなどの部材よりも、太陽光発電を行うのに適した土地、用地の調達になって来ると感じる。

実際に筆者のブログでもアクセス解析を見ると「土地」や「分譲」などのキーワードで見に来る方がかなり多い。

電力会社との連係に加えて、土地の確保や調達が今後、参入したい人にとってはより重要になってくる感じだ。来年をピークに2015年の初めまでは、この状態が続くだろう。その後どうなるかは、再生可能エネルギー、特に太陽光発電の市場をどうしたいかという政策次第だが…

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