昨年に続いて、今年も駆け込み申請となった。
太陽光では27円/kWhでの申請が本日までということで、一件だけだが設備認定を申請した。
この7号基については、実はつい最近まで影も形も無かった。
ところが、今週月曜日に広島で太陽光4号基用地の契約を行った際に、売主の地主さん(三名いるのだが、その内のお一人)から、
実は呉にも少し土地があるんですよ。そこも(太陽光発電を)いかがですか?
というお話を頂いてしまったのが運のツキ?である。
月曜日に時間が許せば現地を見たかったのだが、残念ながら東京に戻る飛行機の時間からその日は下見を断念したので、次に広島に行く際には確認したいと思っている。
400㎡未満の狭小地に50kW過積載でソーラーパネルを敷き詰める戦略
ただ、この呉の案件は、土地の面積が390㎡あまりとかなり狭い。低圧の過積載案件としても、相当に無理して詰め込まないと売電収益も27円/kWhでスズメの涙になる。
そこで、設備認定を行うにあたっては狭小地で50kW相当の発電量を絞り出すために次のような方針を考えた:
- 単結晶シリコンで270W~300Wのソーラーパネルを採用
- 仰角は5~10°に抑えとにかく敷き詰める
- 14×15=210枚のパネル設置を目標とする
- 単相・三相にかかわらず、パワコン出力は49.9kWと低圧で最大限を追及
300Wのソーラーパネルで210枚設置できれば、300×210=63,000=63kWとまずまずのキャパシティになる。
390㎡あまりの面積のうち実際にどの位までのスペースを死蔵させずにパネルを詰め込めるかまだ分からないが、頂いた図面やGoogle Mapsで確認した形状などから、一応210枚、340㎡程度ならなんとか詰め込めるだろうと判断した。
不動産が簡単に”負動産”になる時代、誰がババを引くか
この物件、実は最近まで家屋が建っていたのだが、その地主さんが取り壊さざるを得なくなり、三百数十万円の持ち出しで撤去したそうだ。
ご自身でその空き地を何もせずに保有していたら、更地の固定資産税は家付きよりはるかに高く付くように法律が改正された。このため、どうにか処分したいと思っていたところ、筆者が現れ東広島の方が売れたので、ついでに呉も…とお考えになったようであるw。
まさに、不動産が「負動産」になると言う話を地で行く事例だと思った。
筆者は太陽光を行うので20年間売電すれば、その間の固定資産税の心配はほぼ無いが、その後のことはやはり懸念が無いと言えばウソになる。
今日日、要らない土地があって固定資産税が払えないからといっても、国税局は物納を認めてすらくれないそうである。
人口が減り、空き家は増える、空き地も増える。
いよいよ、日本の不動産業界は、ババ抜きの様相を呈してきたように思う。
今週の始めまで申請する予定のなかったものの、ひょんなことから走り始めた7号基。
さて、本当に実現するか、企画倒れに終わるか。
どちらにしても、この件も本ブログにて経過をお伝えしていくこととするので、乞うご期待である。
【2020/8/11 追記】
当初は全8基の予定が茨城県の発電所プロジェクトが1件キャンセルとなり全7基となったため、呉の8号基は7号基となりました。このため、本記事執筆当時の「8号基」という記述を「7号基」と修正しました。当初の方針も、300Wを210枚→340Wを160枚に修正され、容量は63kW→55kWとなっています。
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