中国インリー、NYSE上場基準を再度割り込むか

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中国インリーソーラー(インリーグリーンエナジー:YGE)の株価が、下落基調から変わらない。

インリーソーラーの株価(NYSE:YGE)

インリーソーラーの株価(NYSE:YGE、出典:Yahoo! Finance)

昨年末、12月28日に株式併合(リバーススプリット)を行って、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の上場基準を辛くも維持したインリーだが、その後の株価の推移をみる限り、思わしくない展開となっている。

7日も同社の株価は約6%下落し、日本時間の1月8日午前零時半頃には一株3.6ドルほどの水準となっている。

このような感じでインリーの株価が推移すると、一株当たり1ドルという上場基準を再び割り込む可能性が高く、それも時間の問題のように思われる。株価の下落ペースを見る限り、早ければこの春までにまた1ドルを下回っても不思議ではない。

同社は6日にニュースリリースを出し、「YSE上場基準を回復した」と高らかに発表しているが、それとは裏腹に株価は正直に市場の声を代弁しているように見える。

もちろん、インリーが債務問題に対して何らかの抜本的な対策を打つことが出来れば、株価も回復するだろうが、現時点では同社として取り得る手段は限定的とみられる。

今度また1ドルを割り込んで上場基準を満たさなくなったとき、また同じ手を使えるのか。
筆者には、悲観的な観測しかできない。

多額の負債を抱えつつもなんとか頑張ってきたが、そろそろインリーの現経営陣にとっては経営権を手放す潮時が近づいているように感じる。

中国の同業他社に吸収合併されるのか、または投資ファンドか何かが経営権を取得して、現経営陣と交代するのか。それとも…

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