現在、PVJapan2016が神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催されている。
会期はこの金曜日まで、つまり今日が最終日となる。
筆者も少し時間を捻出して、一応見ておくことにした。
イベント規模の縮小傾向に拍車がかかった、PVJapan
イベントを主催する太陽光発電協会(JPEA)が発表している数字や出展社の情報を見る限り、市場縮小の流れを感じずにはいられない。太陽電池や太陽光パネルの出荷量の落ち込みと同期して、イベントへの出展社や出展小間数も大きく落ち込んでいるからだ。
- PVJapan2014: 出展社数=160社・団体、展示小間数=585小間
- PVJapan2015: 出展社数=153社・団体、展示小間数=527小間
- PVJapan2016: 出展社数=107社・団体、展示小間数=346小間
出展社数、展示小間数とも、前回の約2/3程度である。
今年は東京からアクセスに難がある横浜へと場所が変わったこともあり、既に昨年もみられたPVJapanの縮小傾向に拍車が掛かった格好だ。
既に見てきた方にその感触を尋ねても、やはり盛り上がり欠如や寂しさのようなものが感じられるが、これも国の政策で決められたことで致し方ない。
出展社の顔ぶれを見ても、これまで大きなブースで幅を利かせていた中国の主要な太陽光パネルメーカーの多くが今年のPVJapanでは、軒並み出展を見送るという状況。
世界ランキングの上位10社に入っている中華パネル・メーカーで今回も真面目(?)に出展しているのは、Jinko Solarただ一社だけだ。
世界トップシェアを誇るトリナ・ソーラー、それに次ぐJAソーラーやカナディアン・ソーラーといった大手も今回はパスを決め込んでいる。
来年以降も、縮小する一方の日本市場では販売促進や営業コストを掛ける価値がないとみて、PVJapanにはもう出展しないかもしれない。
シャープを含め、国内の太陽光パネルメーカーは概ね出展
そういったドライな国外勢とは対照的なのが、国内メーカーだ。
パナソニックや京セラ、ソーラーフロンティアに加えて、なんと今年はさすがに出展見送りだろうなと思っていたシャープも出展している。それも「ゴールドスポンサー」として。
7000人の人員削減をする企業は、普通ならこういった展示会の出展も自粛しそうなものだが、この辺の詳しい事情は筆者にも良く分からない。
ともかく、国内勢の太陽光パネルメーカーはほぼ全社が出展しているというのは、良いニュースかもしれないし、PVJapanの「ガラパゴス化」だとしても、それはそれで一つの方向性にはなる。
来場者は金曜日の午後には恐らく会期中の最多にはなると思われるが、会期中を通しての来場者総数が、JPEAが見込む4万人に届くかどうか。
寂しさが否めないのは確かだが、人混みが苦手な筆者にとって各社の展示ブースをゆったりと見て回れるのは助かると善意に解釈したい。
PVJapan2016を見た後にお伝えすべきことが何かあれば、本ブログにてご紹介させて頂こうと思う。
コメント
ブログ主さま応援のL社が、スポンサーから消えてましたよ。
太陽光発電産業を応援するっていってた気がするんですけど・・・。
配られていた雑誌には載っていましたし・・・。
やっぱり電力のほうが儲かるからですかね?
それとも来年の改正で施工の適正さがロックオンされたからでしょうか?
災害大国日本で、プロでも失敗するのにDIYを国認定の発電設備と出来た今が異常ですが。
匿名希望=通りすがり(鬼)さま、
L社がスポンサーはもとより今回は出展すらしていないことは、PVJapanの現地でも確認しました。
彼らは、恐らくベンチャーということもあって、他の国内大手のようなシガラミがなく、中国や米国などの外資系企業に近いと感じています。もちろん、JPEAは出展を強力に依頼したのでしょうが、ベンチャーで資金繰りもあるでしょうから、見込み客の獲得があまり期待できなければ、出展を手控えるでしょう。
もし私が太陽光パネルのメーカーを経営していたら、何か特別な事情でもない限りやはり費用対効果の低い今年のPVJapanには出展しないと思います。(一方で、確かに来場者は減ったけど、真剣な見込み顧客はかなり来たという出展社もいました。)
L社の弁護をする訳ではないですが、太陽光発電産業の応援とPVJapanへの出展は必ずしもイコールではないということでしょう。
太陽光発電と比較すると、利幅が薄い電力小売り事業がそんなに儲かるかとは思えませんが、一定数以上の顧客を獲得できれば太陽光発電だけよりも事業の安定性は増すのではないかと思います。
施工に規制のタガをはめるから、太陽光発電システムの事業を縮小するといった単純な話では無いのではないでしょうか。
L社も他の太陽光パネルメーカーと同様に産業用から住宅用の市場に軸足をシフトしつつありますが、そうすると電力小売り事業は住宅用太陽光との相性が良いことに気が付きます。
少し前に記事に書いたように、米国で普及した「第三者保有モデル」とか蓄電池と太陽光のセットとか、電力小売りをテコにそういった新規事業のビジョンをL社は描いていると思われます。
私はL社を信用してませんので、今回一切擁護の考えはありませんね。
製品出始めに、社長さんにご来社いただき、お話しましたが。
我々としては、建設会社が暇なときにやるセットだなあと見てました。
逆に素人さんにやらせるほど簡単にできているものでもないし、
(現在の中国製のアルミ架台のほうがよほど組みやすくなってます。ほぼ組立て済みで折りたたみ
でくるものもありますから。)
価格が良心的でもありません。
(セット料金にプロに工事させたら普通の値段なのに、値段押しの宣伝をしてますから)
決定的だったのは設置事例ツアーと称したもので、弁当付きでした。(儲けがあるんでしょうね)
その事例は電気工事店が自分のものを作ったといっていましたが、
酷いことヒドイこと。
まず、WPF管の出口入口にネンドパテがつめてないこと(小動物虫が入ります)
パワコンにPV線がむき出しで入っていたこと(メーカーはWPF管入線を想定してます。)
その他いろいろあるんですが、直接苦言したんで、個人特定されますので・・・。
こういう人たちがメーカー面しているだけで、虫唾が走るのに、ブームが終わればスポンサードも
終わりですか?
費用対効果はわかりますが、ならば、そもそもきれいごとを言わないことだと思います。
結局こういう方達が太陽光発電の規制を厳しいほうに向けたのが残念です。
L社自体は年間数億の売電収入がはいるので、会社は安泰だとか、そのツアーでヌかしてましたけどね。
長文失礼しました。
あ、一つだけ追加させてください。
だったら自分たちでもDIYセット売ればよかったのに?悔しいだけでしょ?と
感想をもたれるかもしれません。
ですが、良心的な会社や施工店ほど、20年間の維持を考えた施工を
素人にさせる危険性を考えているんで躊躇したんです。
施工には、第三者賠償、労災、電気工事士資格などがないと事故の際非常に不幸を加速させるのです。
(ですので、メーカーIDの際はすべて、提出が義務付けられます)
DIYなら、自己責任でしょう。
ですが、DIYで副業の方が事故で怪我しても労災はでないんです。
また施工時に第三者賠償保険に入ってDIYやる方はすくないでしょう。
ですが、実際の事例で仮置きのパネルが飛んで車のフロントガラスを突き破り、指を切断させた
などの事例が実はあるんです。(ニュースになってないですが。)
家を建てるのに、単管パイプでOKなんて人はいるでしょうか?それぐらいのお金が掛かっているんですよね。
太陽光発電は。
たびたび、すいません。会社名出してしまったので、消してください。w
ご迷惑おかけします。
該当箇所を適宜修正しておきました。
取り急ぎ。