太陽光パネルの2015年世界市場ランキング、日本勢はトップ10から脱落

市場動向
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太陽光発電関連のウェブメディアPV-Techが、太陽電池・太陽光発電パネル製造メーカーの出荷量に基づく2015年の世界市場上位10社を発表した。そのランキングと順位は以下の通り:

  1. 中国トリナ・ソーラー(Trina Solar)
  2. カナダカナディアン・ソーラー(Canadian Solar)
  3. 中国ジンコソーラー(Jinko Solar)
  4. 中国JAソーラー(JA Solar)
  5. 韓国韓ハンファQセルズ(Hanwha Q Cells)
  6. 米国米ファーストソーラー(First Solar)
  7. 中国インリーグリーンエナジー(Yingli Green Energy)
  8. 中国SFCE
  9. 中国レネソーラ(ReneSola)
  10. 米国米サンパワー(SunPower)

トップのトリナ・ソーラー以下4位まで中国企業が独占

ご覧の通り、世界市場ランキングの上位10社中7社が中国企業、2社が米国勢、1社が韓国企業という内訳。(※ カナディアン・ソーラーは本社がカナダにあるが、オーナー経営者や製造拠点などの事実からみて実質的に中国企業なので、本記事ではそのように扱っている。)

昨年までは何とか上位10社に食い込んでいた日本企業(=シャープ、2014年は7位)は、ついに一社もいなくなってしまった。さすがに、あれだけ経営危機が叫ばれれば、市場シェアにも響き客足への影響も避けられなかったということだろう。

また莫大な負債によって経営危機に陥っているインリーソーラーは2014年の2位から7位にまで転落、シャープと同様にシェアを落とし客足が遠のいたのは避けられなかったと言える。

米国勢が健闘、日本勢との差は地元市場の規模と経営力か

コスト面で厳しい闘いを強いられているとはいえ、米国勢の健闘が光っている。

カドミウムテルル(CdTe)薄膜化合物太陽電池のファーストソーラー、シリコン系のサンパワーがそれぞれ6位、10位と、日本勢よりも多くの太陽光パネルを販売しているのは、米国市場の規模が日本より大きい点と、経営力の差だと考える。

両社が現在主流の多結晶シリコンではなく、それぞれ低コスト化に向くカドテルの薄膜(ファーストソーラー)と高出力の単結晶シリコン(サンパワー)を十八番としているのはけっして偶然ではなさそうだ。

ファーストソーラーの戦略が、カドテル薄膜パネルにより、中国勢に負けない低コスト化だとしたら、サンパワーは高効率・高出力なパネルによる高級化・差異化で価格競争を回避、といった具合で、こういった経営戦略が中国勢との競争でも功を奏しているのだろう。

10~20位圏内は混戦模様で、その中にパナソニック、京セラ、ソーラーフロンティアなど国内の主要太陽光パネルメーカーが入っていると考えられるが、日本人としては日の丸ソーラー部隊にもグローバル市場で何とかもう少し頑張って欲しいものである。

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コメント

  1. 匿名希望=通りすがり(鬼) より:

    実はTOP10から落ちると、パネルメーカーとしての銀行からの信用格付けがドーンと落ちるために、さらに転落していくんですよね・・・・。(シェア低下=企業力の低下と評価されますので)
    急速な伸びのあった、トリナ、ジンコ、ハンファ、レネは凄く安くおろしてくれますからね。
    SF以外のパネルメーカーの約半分ぐらいです。あとパワコンさえ値段が下がれば、
    産業用もグリットパリティ達成可能なぐらいです。
    アメリカ勢の復帰は日本では良く分からないのですが、やはりアメリカでもすごいブームなんでしょうねえ。高級品のサンパワーが10位というのも凄いですが。

    • 匿名希望=通りすがり(鬼)様、

      いつもコメントありがとうございます。
      以前にも太陽光発電の施工に従事されていると伺っておりましたが、やはり事業者さまならではの情報ですね。

      パワコンも、FIT価格の下落に合わせてメーカーがコストを下げていることは感じます。

      ある業者に名刺を渡したためか、頼んでも無いのにメールマガジンがいつの間にか来るようになったのですが(苦笑)、その価格情報を見ていてもパワコンで5.5kWのある機種が最安15万円台とか…私が一基目を作った頃は同じ機種が買値で20万円はすると認識していましたので、この2~3年で20%程度は価格が下落したと思われます。

      米国の市場動向、仕事柄なるべくチェックしていますが、あちらは産業用と住宅用、ともに伸びているようですね。(日本はFITの制度改定(改悪?)でどちらも相当にムードが盛り下がってしまっていますが…)

      ネバダとか余剰買取(ネットメータリングと呼ばれます)の制度でゴタゴタがあった州でも、取り付けた人やソーラーシティ等の企業がギャーギャーやった結果、地域独占の電力会社(NVエナジー)が折れ、買取価格は下げずに従来通りで良いとの譲歩提案が出て来たようですし。

      これで、ソーラーシティやビビントなどがネバダ州に出戻れば、日照条件がもともと良い場所なので、今後も太陽光の市場の伸びが期待できそうです。

      やはり環境に良いという錦の御旗と、多くのステークホルダーが太陽光などのクリーンテックに関わるようになった結果だと思います。

      あとは蓄電池ですね。これも黒船テスラがどう出るか、楽しみな情勢になって来てますので、また本ブログでも最新の動向などお伝えしたいと思います。

      宜しければ、是非ご笑覧下さいませ。

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