縁石やブロックを流用したDIY向きの置き基礎架台とは
敷き詰め型の太陽光発電所(業界用語的には、置き基礎架台というようだ)について、太陽光発電ムラのピッピさんが高知で見た事例をブログで紹介されていた。
当ブログの関連記事:
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この種の置き基礎架台の太陽光発電所は、汎用の建設部材を活用することで架台のコストが抑えられ、大掛かりな重機なども不要なため自作やDIYもやり易い(=施工コストも大幅な節約が可能となる)のがメリットな訳だ。
で、ピッピさんがご紹介されていた置き基礎型プチソーラーも興味深く拝見した訳だが、ふと思いついた:「縁石や道路用ブロックでも良いが、普通のコンクリートブロックを使えばもっと低コスト化できるんじゃないか!?」と。
そこで、そのようなことを彼のブログにコメントしていた所、「風の谷太陽光発電所」のNさんより、コンクリブロックを活用した置き基礎架台の太陽光発電所の施行事例が既に存在することをご教示頂いたのである。
いやはや何とも… これは究極の低コストDIY置き基礎架台のプチソーラーが実現できるじゃん、と思った次第。実際に、Nさんもこの手法でソーラーパネルの増設を検討中だとの話だし、筆者もやってみたいと思った。
コンクリブロックなら、コストは4000~5000円/kW
最近、50kWの太陽光発電キットがソーラーパネルとパワコン、電設部材のセットで14~15万円/kWほどまで価格が下落していると書いたが、このやり方ならパネル1枚当たりの置き基礎架台がブロック4個で400~500円位、金具やブロック固定用のネジ、その他の部材を入れても1000円前後で出来そうである。となると、kWあたりの置き基礎架台コストは、恐らく4000~5000円程度である。
材料はかなりのものがホームセンターで揃う。恐らくソーラーパネルを固定する金具だけはそれ用に設計、製作されたものを別途用意する必要がありそうだが、それでも架台のコストはkWあたりで1万円も掛からない。
ちなみに、パネル前側のブロックは寝かして置き、後側のブロックは立ててソーラーパネルを固定する。
このようにすると、ソーラーパネルの前後の高さの差が約90mmとなる。市販の250Wクラスのソーラーパネルはだいたい1.6m×1.0m程度の大きさなので、1000mmの斜辺に対して90mmの対辺で傾斜角を求めると
sinθ=90/1000=0.09
∴θ=sin-1(0.09)≒5.16°
となり、汎用のブロックを上手く使うだけでソーラーパネルの傾斜角もちょうど良い塩梅に5°位になるのだった。
うーむ、プチソーラーに適した連系可能な用地さえあれば、これは是非一度やってみたいところである。
(Nさん、本件での情報と写真のご提供、どうもありがとうございました。)
コメント
[…] […]
作者様、
はじめまして、ブロック架台の情報、参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
私もDIYをやりたく、他の内容も含め、非常に為になりました。
これからも、宜しくお願いいたします。
Bluenote3様、
はじめまして、本ブログの情報が貴殿の太陽光発電でお役に立てたとしたら幸いです。
最近はちょっと更新の頻度が落ちているのですが、ボチボチやっていきたいと思いますので、何卒ご了承下さい。
こちらこそ今後ともよろしくお願い致します。
BigField