「過去最大クラス」の台風10号、九州の西側に上陸の恐れも
非常に強い「過去最大クラス」の台風10号(ハイシェン)が日本に接近しつつある。
9月5日午前9時現在、台風10号は南大東島の南南東約220kmにあり、中心気圧は920ヘクトパスカル(hPa)、15km/hの速度で北西に進行中だ。
今後、9月6日(日)~7日(月)にかけて沖縄県や奄美大島、九州の西側(鹿児島県、熊本県、長崎県、佐賀県、福岡県など)を通過する可能性が高いとみられる。
何しろ台風の「目」がくっきりとして大きい。
伊豆半島(大分県で言えば、国東半島)がほぼスッポリと入ってしまう位だ。
このように強力で大型の台風は過去にもあったが、強さは今回さらに増している。最大瞬間風速は毎秒85メートルで、今までに経験したことのない「過去最強クラス」となるそうだ。
筆者の発電所は最も西でも広島県の西部(大竹市)であり、今回の台風による影響はあまりない(瞬間最大風速は30m程度)と考えているが、それでもかなりの強風で刈った雑草が飛ばされたりといった程度は想定している。掃除がまだ終わっていないのだが、こればかりは仕方がない。
現時点では筆者の太陽光発電所に対して特に事前の対策などを講じなくても良いかと考えているのだが、一方で大変参考になる取り組みがあったので以下にご紹介させて頂きたい。
台風による被害に備え、損害保険の確認や拡充を
知る人ぞ知る、太陽光発電ムラの近畿支部長「頑固職人」さんだが、さすがである。
九州では宮崎県と大分県に各に2ヵ所、合計4ヵ所の発電所を所有しているとのことで、台風10号による発電所への被害を想定し、損害保険の補償内容を確認するとともに、保険のカバレージを増額したとのことで、筆者も是非見習わせて頂きたいと思った。
筆者は損害保険の業者さんとは契約の更新の際にやり取りする程度なのだが、こういった対応は大変参考になる。頑固職人さんの保険代理店は、太陽光を得意としており、保険金の増額も既に有効になっているそうだ。
もちろん、頑固職人さんが自ら設計、施工した発電所なので、太陽光発電所そのものはパネルが強風で飛ばされたりとか、そういったことはほとんど無いとみている。
だが、付近の民家の瓦などが飛んできて太陽光パネルを直撃…といった事態を想定されているのである。
ともかく、筆者としては台風10号の通過後にでも、6号基(@大竹市)や7号基(@呉市)のチェックと、まだ道半ばの雑草の掃除(飛ばされずに残っている雑草)や遠隔監視システムの設置、7号基の猫対策などの作業のため現地を訪れることとしたい。
雑感:置き基礎型は心配軽減?、停電対策に定置型蓄電池…
それにしても、毎年の夏から秋にかけて台風が来ると、太陽光発電所が被害に遭わないか、心配になる。
こんな時に思うのは、地べたにソーラーパネルを並べたタイプの太陽光発電所はソーラーパネルや架台が飛ばされるといった可能性がほとんど無く、心配の種が多少は軽減されるのかな…ということだ。
もちろん、その分、雑草対策などはしっかり講じておく必要がありトレードオフとなるので、その種の太陽光発電所の方が良いとも一概には言えないのだが。
あと、九州電力の管内では、今回の台風による被害で電柱の倒壊や電線の破断などが発生し停電となる地域が出てくる恐れもある。
このような時に備え、太陽光発電システムに併設した定置型蓄電池があればスマートフォンやラジオ、テレビなどの電源が確保でき心強いことは確かなので、筆者もいずれ備えておきたいと考えている。
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