岡山・プチソーラー探訪(3)

この記事は約3分で読めます。

(「岡山・プチソーラー探訪(2)」の続き)

44kWプチソーラー(岡山県)Y嬢の野立て44kWプチソーラーの写真を撮りつつ、筆者はパネル・アレイの周囲をぐるっと一周して歩いた。

その間、Yさんはパネルの汚れ(=鳥の糞等による)を見つけ、敷地内に引いてある水道の水をパネルに掛けるなどして掃除を行っていた。

結果的に、メンテナンスにも余念のない姿勢をYさんに見せて頂いたことになる。

常日頃から小まめにメンテナンスを行い安定した売電収益を確保

不動産事業でも同じことが言えると思うが、やはり常日頃から物件(発電所)のメンテナンスをマメに行うことが安定した収益の確保に繋がるのだろう。

パワコンの屋根(トタン製)@Yさんの44kWプチソーラー発電所パワコンのカバーとしてソーラーパネルの上側に着きだすような形で取り付けられたトタンの小さな覆いを指して施工業者のせいでこうなったの、と苦笑しつつ説明をしてくれたYさんだが、全体としては出来る限りkW単価を下げつつも、どこにコストをかけ、どの部分のコストを削るかといった部分は必ず意識している事が分かるのである。 

知り合いの業者の厚意があったからとはいえ、フェンス(または有刺鉄線の柵)がたった数万円で付けられるとしたら、それはやるっきゃない。

出来る限り短期間で投資を回収しキャッシュフローをプラスに転換するためには、こういったメリハリのある投資配分が太陽光発電でも非常に重要である。

こういった辺り、これから一基目を施工して立ち上げる予定の筆者にとって本当に勉強になる。

売電収益にならない物は極力コストをカット

同じことは、もう一基の野立て太陽光発電所についても言えた。

こちらでも、売電収益に直接結びつかないフェンスや遠隔監視装置については必要最小限でコストを抑制し、その分をパネルやパワコン、基礎の工事などに充てているのである。

また、最初に見た屋根上のシステムはサンパワーのソーラーパネル+シャープPCSの組み合わせだったが、野立ての二つに関してはいずれもアップソーラー製の太陽光発電モジュールとオムロン・AICOTのKP55Mパワコンに統一している。

値引きに関して筆者からはあまり尋ねなかったが、かなりタフな値引き交渉をされたようにお話しされていたと思う。(パネル+パワコン+架台+施工業者の組合せも異なるが、筆者のkW単価より2万円以上安くまとめていた。) 

パネルとパワコンを同じ組み合わせとすることで、値引き幅を大きくすることが可能となる。規模の経済の観念からすれば、当然のことではあるのだが。

Y嬢の43kW野立てプチソーラー@岡山ちなみに、2基目の野立てプチソーラーも40kWあまりなのだが、こちらは実は南側の敷地がまだ余っていた。

その理由は、隣の敷地が空き地だが何か建物が建ってしまうと、最も南側の部分に設置したパネルが日陰に入り発電できなくなってしまう恐れがあるからとのことだった。

ただ、その隣地の所有者が何か建物を建てる可能性もどうやら無さそうなので、そうであればパネルを増設して50kWまで増やしたいとのご意向をYさんはお持ちである。同じ面積の土地で低圧の範囲内で収益が増えるのであれば、当然そうしたいところだろう。

(続く)

コメント