分譲型太陽光発電―強気の理由は「売り手市場」

分譲型(産業用)太陽光発電の説明会(3)の続き)

出せば売れる「入れ食い」の状態、資料には良いことだけ

一つには、先に述べた通り太陽光発電一括見積サイト・運営者のN氏が述べたように需給バランスが崩れていて、出せば入れ食いの状態だからということがあるのだろう。

筆者のように多少なりとも産業用太陽光発電を勉強してきた者であれば、分譲太陽光発電所の売価と発電出力からkW単価を計算すれば、至れり尽くせりとは言っても相場より相当に高いんじゃないのか?ということはある程度判断ができる。

また、仮にNEDOの発電量の数字が本当にやや低すぎるとしても、売電収入のシミュレーション結果が何となく良すぎると感じてしまう。

当然ではあるのだが、資料を見てもとにかく良いことしか書いていないのだ。そんなに儲かり収益性が良いのなら、1ロットか2ロット位は自社でも保有すれば良いのにと思うのだが、その辺はどうなのだろう。

(この業者が自社でも他の人や会社に販売した物件と同じものを自社でも保有・運用しているのなら、信用度は上がると考える。)

管理費:草刈り年2回+αで、4万円/月は高すぎないか?

管理費も草刈りが年2回(+α:緊急時対応など)で月に4万円が適正価格かどうか。

筆者はやはりこの設定も高いと感じた。雑草が生い茂る夏の間は毎月1回でも草刈りしてくれるのなら、この価格でも多少は納得できるかもしれない。

実際、質疑応答の際に防草シートは敷設しないのかとの質問があったが、答は「しない」であった。この価格設定であれば、防草シートくらいはサービスで付けて欲しいところである。

もう一つの理由は、太陽光発電の優遇期間が昨年度から3年間、つまり来年度いっぱいなので、それまでの間に稼げるだけ稼ぐ、ちょっと失礼な言い方を承知で言えば「荒稼ぎ」しておこうということではないだろうか。

買電価格が下がれば、投資に対する利回りが低下するから、当然投資家の投資意欲は低下するし、結果として産業用太陽光発電の市場も拡大と成長が鈍る。
だから、そうなる前に、少しでも売り上げを出したいと言う気持ちは、分からなくはない。自分が太陽光発電の分譲をする立場であれば、同じようなことを考えても不思議はない。

早い者勝ちの現状、また来年度以降は太陽光発電の買い取り価格がさらに下落することなども考えると、焦って飛びつきたくなりそうになるが、やはり長期に渡る高額の投資なので、大胆な決断を下すにも慎重な判断が要求されると思う。

現在、筆者は岡山のプチソーラー自己案件も施工業者の選定をまだまとめきれていないこともあり、慌てて他の太陽光案件にも手を出すのは止めておくべきだと肝に銘じなければ。

この太陽光発電の分譲案件を購入する投資家の方も恐らくいると思うが、とにかく自分が心から納得できるもの以外には安易に手を出さないようにしたい。

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