ロームの有機薄膜太陽電池

技術
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ロームの有機薄膜太陽電池CEATEC電子部品ゾーンの太陽光発電関連の出展で興味深かったもう一社がロームだ。 ロームは、有機薄膜型という新しい技術の太陽電池のデモンストレーションを行っていた。

有機薄膜型太陽電池とは、p型有機半導体とn型有機半導体を組み合わせてつくる太陽電池である。

有機薄膜型太陽電池のメリットは、透明な太陽光発電パネルやプラスチック素材のように柔軟に折り曲げられる太陽電池が作れることなどである。それらのメリットによって、従来の固くて光を通さない不透明な素材の太陽光パネルとは異なった新しい市場が創出される可能性がある。

このため従来の単結晶シリコンや多結晶シリコンと並んで、今後の普及が期待されている太陽電池の技術であり、大手電機メーカーでも富士写真フイルム、シャープやソニーなど多くの企業が研究開発を行っている。最先端では、約10%という発電効率も達成されているようだ。シリコン系の15%前後と比べるとまだ低い発電効率だが、今後の技術開発が期待される。

ロームもそういった有機薄膜型太陽電池の研究開発を行っている一社であり、今回のCEATECでの技術展示やデモを行っていた訳だ。

ロームが展示していた有機薄膜型太陽電池は「変換効率が5%程度、コストは多結晶シリコンの太陽電池と同程度」(ロームの説明員)とのことであり、現時点での用途としては展示もされていたように電卓の電源など民生用の小型電子機器などが想定されている。

筆者が住宅用・産業用の太陽光発電システムへの用途に使う可能性があるかを念のために尋ねたが、少なくとも現時点ではやはり難しいようだ。

ロームの有機薄膜型太陽電池のデモだが、このデモで示されていたように、それほど明るい光が無い場所で単結晶・多結晶シリコンより発電量が多い色素増感型太陽電池という技術には、従来とはまた異なった用途で何らかの可能性が必ずあると感じる。

ちなみに、シャープは数か月前の「PV EXPO」で一般的なシリコンではない色素増感型太陽電池を出展していた。

例えば、住宅の窓やインテリア等に透明でカラフルな色素増感型太陽電池で作った発電パネルを埋め込むということで、色々な所で発電し(環境発電またはエネルギーハーベスティング技術と呼ぶ)その電気を使って我々の暮らしの利便性や快適性、安全性などを向上できるといった可能性がある。

コメント

  1. 通りすがり より:

    今回ロームが展示しているのは酸化チタンを用いた色素増感タイプの太陽電池ではありません。有機薄膜太陽電池と呼ばれる、p型有機半導体とn型有機半導体を組み合わせたタイプのものです。

  2. bigfield より:

    通りすがりさま、

    情報どうもありがとうございます。
    うーん…なぜ色素増感と有機薄膜を間違えたんでしょう。
    私の記憶が確かならば、会場では色素増感だと聞いたんですけどね。でも写真のデモ展示のキャプションをよく見ると、確かに有機薄膜と書いてあり、色素増感型ではないですね。

    これについては、記事内でも訂正をしておきたいと思います。

    今後ともよろしくお願い致します。

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