太陽光メンテ行脚のあと、思い立ち「四国遍路」の旅へ

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早いもので今年もあと1カ月あまりとなった。
太陽光発電所のメンテ行脚も年内にもう一回位で今年は仕事納めということになろうか。

現時点で筆者のTo-Doリストにあるのは、

  • 呉7号基:野良猫対策(有刺鉄線・フェンス)など
  • 大竹6号基:ご近所おじさんのタバコ吸い殻投げ捨て対策(電池)など
  • 鹿嶋3&5号基:オフグリッド電源復旧、動物&篠竹チェック、など

といったところ。

草刈りは10月後半に行っており、それ以降大して伸びていないので今回も多分大丈夫だろう。

鹿嶋のオフグリッド電源の復旧では岡山でクルマの中に入れているパルス充電器が多分必要なのと、3・5号基のソーラーパネルがいずれも100Wで小さいのでもう一枚ずつ足すか、200W級をもう一枚調達し、既存の100Wをまとめて2枚にする方向。

ということで、今月末は広島で作業を行うことにする。

そのメンテ行脚の詳細については改めて認めるつもりだが、今回は最近の筆者の余暇の過ごし方について書いてみたい。

メンテ行脚で余った時間を利用し、一路四国へ

かねてから、時間ができたら四国の遍路で八十八箇所のお寺を回りたいと思っていた。

今年の9月上旬、岡山でメンテ作業をほぼ終えた後、予約を済ませた帰りの高速バスの出発日まで一日の空白が生じてしまった。

ちょうど通りがかった岡山市南部のホームセンターで時間を潰したりもしたのだが、さすがに丸一日ホームセンターでヒマを潰すのは厳しいものがある。

その近辺から、瀬戸大橋は目と鼻の先。

この日は既に夕方となっていたが、これから瀬戸大橋を渡って香川県で一泊すれば、翌日の夕方に備前の1号基(クルマの置き場)に戻るまでお寺をいくつか回るのに十分時間があった。

こりゃあ、もう四国遍路の旅に行くっきゃないな…

という訳で、ホームセンターから一路、高松方面を目指してクルマを走らせる。
水島I/Cから瀬戸大橋まではあっという間だ。

四国には何度か訪れたことがあるが、自分のクルマで瀬戸大橋を渡って入るのはこれが初めてだった。もちろん、与島パーキングエリア(PA)に来るのも。

寄島PAから望む瀬戸大橋の夕景

寄島PAから望む瀬戸大橋の夕景

ちょうど日暮れ時で夕景に橋が映えて美しい。

与島PAでは展望台に上って写真を撮ったり、瀬戸大橋を眺めつつプラプラと散策したりしてのんびり過ごした。

どちらにしても、香川県に入った後は夕食を食べて宿で寝るだけである。
高松に着いてから、道すがら見つけたイオンモール高松で夕食を簡単に済ませた。

宿は、高松市内にあった快活CLUBにしておいた。
安く上がるのと、翌朝なるべく早く出てお寺まで行こうと思ったからだ。

普通のホテルでも安く泊まれそうだったが、居心地が良すぎてついチェックアウトが遅くなるので、こういう時はネットカフェくらいがちょうど良い。

…などと言いつつ、翌日結局出発したのは8時半過ぎw。
筆者の場合、早起きとか朝早く出かけるというのがどうしても出来なくて困る。。。

高松からそう遠くないさぬき市にお遍路用品を売っているお店があることだけは予め確認しておいたので、そのお店に立ち寄り、これだけは必要という最低限の装備だけは揃えた。

具体的には、納経帳、輪袈裟、般若心経の経典、お線香、ロウソク、頭陀袋などだ。

お遍路さんと言えば、一般には白衣や菅笠をイメージする方が多いと思うし、筆者もそれらを買わないといけないのかと思っていた。

だが、「輪袈裟を着けていれば、白衣や菅笠は無くても構わないです」と店員さんから聞いたので、とりあえず略装で回ることにした。

あの白衣や菅笠を身に付ければ遍路であることは一目瞭然だが、何だか少し恥ずかしいような気がしたこともある(結局、白衣は、その後愛媛県今治市のお寺でお遍路用品を売っていたので、そこで入手したが)。

「逆打ち」で第八十八番札所・大窪寺から巡拝を開始

遍路グッズも手に入れたので、あとはお寺に行くだけである。
さぬき市のそのお店からだと、第八十八番札所・大窪寺が20kmちょっとと比較的近い。

もし遍路の順番通りに(順打ちで)回るなら、徳島県鳴門市にある第1番札所・霊山寺まで行くことになるのだが、そこまでは40kmあまりとほぼ倍の距離になる。

明日は夕方までに岡山の備前まで戻らなければならず、そうすると時間的にかなり厳しい。
という訳で、八十八番の大窪寺から「逆打ち」で回ることに決めた。

大窪寺まで距離的には大したことがないが、かなり山の中に入っていく感じだ。
標高は450mほどある。

駐車場にクルマを止めて、歩いて本堂や大師堂を参る。

第八十八番札所・大窪寺

第八十八番札所・大窪寺

予め本で予習していた通り、一礼して山門をくぐり、ロウソクに火を灯して線香を上げる。お賽銭を入れて般若心経を読経し願掛けをする。

本堂と大師堂で2回この巡拝を繰り返した後、納経所で納経帳に御朱印を頂いたら、巡拝が一つ完了となる。

この日はこのあと、第八十七番・長尾寺、第八十六番・志度寺、第八十五番・屋島寺と順に回ってから打ち止めとし、備前の1号基への帰路についた。

屋島寺の名物「太三郎狸」

屋島寺の名物「太三郎狸」

自転車遍路で修行できるのもセミリタイア生活の特権

このようにしてお遍路の旅を区切り打ちで始めた訳だが、4ヵ所のお寺を打って感じたのは、

クルマだと楽チンで簡単すぎる。これじゃ、あまり面白くないなぁ…

ということだ。

現状、遍路で四国を旅する方はほとんどがクルマだそうだが、こんなに簡単に回れたのではご利益もあまり無いんじゃ…とも思えた。

(ちなみに、お遍路の元締めである、四国八十八箇所霊場会では、どのような手段でお寺を回ってもご利益に差はないという公式見解を出しているが)。

という訳で、筆者はこれ以降の遍路の巡拝で、折りたたみ自転車も活用しながら旅をすることにした。もちろん、山の中にも札所のお寺はたくさんあるので、坂道では苦労することになるのだが、そういう難所だけはクルマで回っても良いしw。

お遍路の旅のために購入した折りたたみ自転車

お遍路の旅のために購入した折りたたみ自転車

という訳で、11月下旬までにクルマや自転車で50あまりのお寺を巡拝してきた。
残りの約30ヵ所を年内から来年にかけて回るつもりである。

お遍路さんの中には、まだ仕事をされていて、週末や休日などでやりくりしつつ回っておられる方も多いようだ。

筆者の場合は平日でも全然大丈夫なので、旅の自由度が高い。

料金が高い休前日の列車や高速バスに乗らなくても良いのはセミリタイア生活の特権として、ありがたく享受している。

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