「ソーラービューコンパクト」で太陽光発電量を監視へ

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Solarview Compactによる太陽光発電量のデータ計測を学ぶ…

「ソーラービューコンパクト(SolarView Compact:SVC/SV-CPT-MC310)」の製造元である株式会社コンテックが開催した「太陽光発電 計測・監視システム 現地導入ノウハウセミナー」を昨日の午後、受講した。

太陽光発電 計測・監視システム 現地導入ノウハウセミナー

基本的には、ソーラービューコンパクトやそのSaaS(クラウド上のサービス)展開である「SolarView Air(ソーラービュー・エア)」の販売促進を目的とするセミナーである。

よって受講は無料な訳だが、既に製品を購入した筆者は、そのセミナーのタイトル通りに太陽光発電量を計測するため、このシステムを太陽光発電所の現地に設置、導入するために受講した訳である。

「SV-CPT-MC310 取扱説明書」を読んでも同じ知識が得られるだろうが、やはりコンテック社の講師が直接教えてくれる方が楽で理解も速いからという理由もあった。

ソーラービュー・コンパクトに関しては、筆者のご近所である「風の谷」のNさんが昨年既に設置を早々に済ませている。彼の太陽光発電所から比較的近い筆者の太陽光1号基の発電電力量の計測やモニタリングは、結局まだ「セコめがね」で頑張っているため(苦笑)、ソーラービューコンパクトもしばらく忘却の彼方にあったw。

ところが、筆者の太陽光2号基が人海戦術によって「あッ!」と言う間に連系されてしまい、慌ててソーラービューを再登板させよう、、、そんな状況なのだ。

で、コンテック社によるソーラービューのセミナーについては、相当前にNさんからもお奨めして頂いていたのだが、予約が取れなかったり、仕事の都合で参加出来なかったりしている内に時間だけが経ち・・・この6月頭のセミナーは、幸い予約がすぐに取れ、しかも仕事の都合も難なくつけられたので、やっと受講に至った次第。

RS-485 I/Fの配線方法やパワコン設定など盛り沢山のセミナー

結論から言えば、この2時間半のセミナーの受講は大正解だった。

上述のように販促目的なので、多少の売り込みや宣伝は当然含まれる訳だが、まぁ想定内以下で煩わしさを感じるほどでは無かった。

一方で、パワコン間のRS-485インタフェースの配線の仕方や、ソーラービュー・コンパクトを格納するコントロール・ボックスの設置のイロハ、パワコン設定のデモンストレーションなど、かなり密度の濃い内容だったからである。

特に、コントロールボックス(制御箱)については、Nさんと違って仕事柄こういったモノにほとんど接したことが無かった筆者にとって、間近で見て初歩的な質問をいくつも投げかける機会として最適だったと思う。

ソーラービュー・エアの制御箱内部

もちろん、ソーラービューコンパクトを購入すると決めた段階で、ネット上でも検索したりして、色々と調べてはいるのだが、やはりネットの情報を見るだけでは分からないノウハウとか、モノの名前とかについては、やはりそういったことを良く知っている業者や専門家を捕まえて直接聞くのが一番手っ取り早い。

お陰さまで、ソーラービューの設置に関しては、その外側の箱も含めて恐らくほぼ問題なく設置、導入できるレベルの学習が出来たと感じている。あとは、まだ道半ばのネット接続の確保と他の部材の調達。

遠隔監視のネット接続:光ファイバと無線のどちらが良い?

ネット接続は、当初Nさんの例も参考にし、光ファイバを引っ張って来てソーラービューによる発電量と監視カメラによる映像の両方をまかなう方向で考えていた。

しかし、NTT西日本に問い合わせや折衝を行っていたところ、工事の可否を確認するだけで平日に現地で立ち合いを行う必要があるということが判明、そこでストップしている。

せめて立ち合いを土曜日に設定出来ればと思うのだが、電力と同様で元々は役所のような会社である。そんな融通はやはり効かなさそうだ。

SIMをバラバラに購入したりと少々面倒にはなるものの、光ファイバによるブロードバンド接続を諦めて3G無線で行くことにすれば、立ち合いの必要は無くなり、後は部材・機材の調達だけになる。

太陽光3号基の連系負担金が確定すれば、資金調達(融資獲得のための銀行探し)や土地の契約、現地の再確認などでまた忙しくなることは目に見えている。2号基のモニタリングや1~2号基の雑草対策ばかりに時間を費やしている訳には行かない。

ここで2号基のモニタリングを3G無線に決め打ちして先に進めるのが正解だろうか…

Solarview Compactを4Gで接続し稼働中【追記:2021/4/29】

本記事を書いた当初、ソーラービューコンパクト(SVC)は当時既に稼働していた1号基やその後連系、売電を開始した2号基に設置する方向で考えていた。

しかし筆者の怠慢もあり、しばらくの間いずれの発電所にもSVCを設置しない状態が続いた。

(その後、茨城県鹿嶋市の3号基で遠隔監視システムの設置をさぼっていたため、かなり長く売電が停止していたことがあり、相当額の損失を被ったことから、発電所にはすべて遠隔監視システムを設置することを決め、2021年4月時点では残り1基の設置作業も残りわずかと言う段階まで漕ぎ着けている。)

結果的には、SVCを広島県大竹市の6号基で採用し、2020年9月後半に設置工事を行った。
その後も、オフグリッド電源の調整作業が少々残ったが、2020年暮れ~2021年明けまでにはSVCによる遠隔監視システムを安定稼働させることができ、現在も日々の発電量や稼働状況の確認を自宅からウェブ経由で行っている。

なお当初SVCの設置を検討していた1&2号基には、オムロン製パワコン専用の遠隔監視システム「KP-MU1F-SET」を購入しそれぞれ設置した。1号基は稼働中、2号基は近日中に工事・設定を完了し稼働を見込んでいる。

コメント

  1. パワコンマニア より:

    パワコンの出力制御機能をJPEAなどが仕様を公開しました。今後の遠隔出力制御時代を鑑みると平日立ち合いのデメリットはあるものの光ファイバ導入の方が面白そうな気がします。
    古いタイプの人間なので根本的に無線を信用してないってのもあるのですが。

    • bigfield より:

      パワコンマニア様、

      コメントどうもありがとうございます。JPEAの仕様の方、私も確認してみたいと思います。
      光ファイバ…うーん、悩ましいですね。

      私的には、1号基の「セコめがね」(笑)で無線でそこそこ上手く運用できていることもあるので、2号基もやはり工事とか不要な無線で行くつもりにほぼなりかけていますが…

      いずれにしましても、今後ともご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。