(「岡山市北区の太陽光発電用地(2)」の続き)
Aさんの太陽光発電向け土地探しの下見に便乗させて頂いて、岡山市北区の物件をいくつか見せて頂いた。
今回見学の物件をほぼ見尽くしたところで、最後にKさんが手配した物件で現在稼働している太陽光発電所と、Kさんによるものではないが、近くにあるソーラーシェアリングの発電所を見せて頂くことになった。
大雪の後で、土の地面がぬかるんでいるが、造成・整地したあとに設置された50kWクラスの太陽光発電所である。
大雪の後の晴天で、パネルの上にはまだ雪が残っているものの、順調に発電していたようである。
(パワコンの近くでは、発電中にパワコンが稼働しているブーンという音が聞こえた。)
ソーラーパネルの確認はしそびれたが、パワコンは田淵電機製「エネテラス(EneTelus)」であった。
5個設置ということは、1個が9.9kWのタイプと思われる。
架台と基礎は、この見学の最初に見せて頂いた、Kさんご自慢のコンクリート+鉄筋の基礎にアルミ製の微調整が可能な架台のようだ。
場所的にほとんど人通りも無いような場所だからだろうか、フェンスは有刺鉄線を何本か周囲に張り巡らした形の簡素なもの。
ここはこれ以上に特に目新しい事も無いので、10~15分ほど観察してから、他の土地物件を見つつ、他の方が運用しているソーラーシェアリングの発電所に寄ってもらった。
岡山県の農業委員会は非常に厳しいと聞いていたので、ソーラーシェアリングは難しくてまだ無いだろうと思っていたのだが、意外な所でソーラーシェアリングを見つけてしまった。
道路から少し下にある、窪地というか谷底みたいな地形の下に設置されているソーラーシェアリングのサイトである。
最初は遠慮して遠巻きに眺めたり写真を撮っていたのだが、Kさんが「下まで降りても大丈夫だろう。」と言うので、動物除けに電流が流れるようになっている低いフェンスをまたいでソーラーシェアリングの敷地の中へとお邪魔させて頂く。
架台は単管パイプを縦横に組み合わせて設置してあり、地上高3mほどの所にソーラーパネルを固定してある。この造りからは、ほぼ自作かそれに近いやり方での設置だろう。
下からパネルを見上げると、京セラ製のパネルである事が分かった。
枚数的には100数十枚ほどか。ということは200W弱のパネルだから20~30kW程度だろう。ソーラーパネルの傾斜角は15度くらいだろうか、固定式であり、つくば・西高野ソーラーシェアリング発電所で採用している「ソラカルシステム」のような可動式ではない。
パワコンはトタン製の簡易的な筐体に収納されていたためメーカーまでは分からなかったが、パネルが京セラ製だからPCSも恐らく国産だろう。
冬で農閑期でもあり、どんな作物かは分からないが、農業も真面目にやっているソーラーシェアリングのサイトのようである。
太陽光向け土地物件の下見の最後に、稼働中のソーラーシェアリングの発電所まで見学することができ、非常に価値のある下見を行うことができた。
建部町のKさん、そして今回お声かけ下さり、物件の下見と太陽光発電所の見学を同行させて下さったAさんに厚く御礼を申し上げたい。どうもありがとうございました。
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