Tigo Energy取付体験・見学会【まとめ】

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Tigo Energyマキシマイザー

既に3つほどの記事としてお伝えしてきたTigo Energyのモニタリングシステムだが、この辺でまとめとしておきたい。

Tigo Energyのウリは、やはり太陽光発電パネル1枚単位で稼働しているか、故障しているかを見極められるということ、それに見るだけでなく、自動的にシステム側で故障などで発電していない太陽光発電パネル(モジュール)を切り離して、そのパネルが含まれるストリングの発電量を犠牲にせず稼働し続けられることだろう。

今回の取り付け体験会や本ブログでの記事にするためにりょん@fppvさんに頂いた資料やウェブの同社情報などから、Tigoシステムが特許も取得している、かなり洗練された技術でこのモニタリングシステムを製品化していることを知った。

Tigo Energyの取り付け方を説明する、りょん@fppvさん

故障しているパネルを検知するために、「インピーダンス・マッチング」という技術を利用しているそうで、これは単に壊れたソーラーパネルをオン・オフにするといった単純なスイッチの仕組みではない。故障ではなく木や電柱の陰が掛かるパネルのような場合でもそのパネルの出力は活かしつつ、他のパネルが発電した出力にも影響が及ばないようにするといった細やかな制御が行えるようである(要確認…)。

筆者が太陽光発電ムラで知っている方でも、そういったニーズをお持ちの方が少なくとも2名ほどはいらしたので、Tigo Energy社はまさにピンポイントで求められているニーズを満たす可能性があるソリューションを提供しようとしている訳である。

その反面、そのような付加価値の高いシステムにはそれなりの対価が必要となることもまたやむを得ない。”No free lunch”なのである。50kWで100万~150万円(工事費や他の部材も含めた上限値はこの位かという想定)は、決して安くは無い買い物だ。

Tigo Energy取付体験・見学会(太陽光発電ムラ共催イベント)

筆者の1号基を考えたとき、電柱や木で影が出来るような状況は無いし、一枚単位で全部を監視、制御しなければならないかと言われると、そこまでのパフォーマンスは必要無さそうに思う。せいぜい、パワコン単位、ストリング単位までをパソコンやスマホで確認が出来れば、あとは現地で実際に調べるなどすることでも対応できそうに思うからだ。

現時点でこの種のモニタリングシステムを導入するとしたら、これまでにも検討対象の候補としているコンテックの「SolarView Compact」、それにCEATECで出展していたのを見た太陽誘電の「Solmiv(ソルミーブ)」などが良いのではと考えている。

閑話休題。

今回の取り付け体験会・見学会後の懇親会でも、色々と興味深い話や情報を交換出来たと思っている。中でも、淡路島にかなり広い土地をお持ちの方がいらして、そこに太陽光発電所の設置をご検討だというのだ。

淡路島は行政区分としては兵庫県に属するが、電力の管轄は北側が関西電力、南側は四国電力の管内だということは初めて聞いたような気がする。

いずれにしても、九電ショック以降、どの電力の管轄であれ連係の可否がクリティカルパスとなる状況が大変懸念されているので、可能な限り早めに動く方が良いというアドバイスをさせて頂いた訳だが、とにかく「善は急げ」である。

筆者も他の方の心配をしている場合でもなく、2号基の立ち上げを早くなんとかしなければ…と相変わらず気ばかり焦る日々である。

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