太陽光発電の遠隔監視システム、特にコンテック社の「SolarView Compact」について詳しく調べている。
コンテック社の方はご多忙なのか、メールでは中々連絡をくれないのだが、SolarView Compactの情報は実は相当詳しいマニュアルや技術資料などが同社のウェブサイトで公開されている：
太陽光発電データ計測/表示システム SolarView Compact ダウンロードライブラリ
既に設置しているＨさんから頂いた情報やコ社のマニュアルなどを繙いている内に、かなり理解が深まった。
そんな中、筆者の太陽光発電所で採用しているパワコン「KP55M」の製造元、オムロンが実は同様に使えそうな機器を作っていることを知った：
［ITpro EXPO 2013］クラウドを使った太陽光発電モニタリングシステム、NTTコムとオムロンが参考出展
この記事で紹介されていた「センサネットワークサーバ EQ100」、さらにそれに近い機能の製品で「センサネットワークコントローラ EW700-M20L」といった製品である。
基本的に、工場やビルなどでデータ収集やエネルギー管理といった目的に使うことを想定した製品のようだ。RS-485プロトコルという標準的なインタフェースを使っているので、コンテックと同様に太陽光発電のモニタリングに使える可能性はあると考えたのである。
早速、オムロンに太陽光発電のデータ収集にも使えないのか問い合わせてみたのだが、残念ながら太陽光発電の遠隔監視には使えないという旨のつれない回答をすぐに頂いた。
オムロンの問い合わせ窓口の方は、上述の機器が使えない代わりに「ソラモニ３Ｇ」を使ってくれと言う。
確かに、２～３カ月ほど前にソラモニ３Ｇについてオムロンに問い合わせたのだが、発電所全体の出力しか見られず、出力抑制の状況なども分からないのでは、導入するメリットや費用対効果があまり感じられないので、採用を見合わせていたのである。
改めてソラモニ３Ｇの資料をよく見ると、コンテックのSolarView Compactとは異なり、RS-485端子からの出力信号を使わず、CT（電流センサ）を使って計測するシステムとなっている。
なぜRS-485で電力のデータが取れるのにわざわざ余計？なセンサを追加するのかが、良く分からない。技術的な理由か、それとも大人の事情かw。
ともかく、パワコン毎に出力を見ることができない限り売電収益の１か月分以上の金額の投資を出費する価値がないと感じているので、遠隔監視でパワコンの製造元と同じメーカーにこだわる意味は特に無いようだ。
コメント
太陽光発電の遠隔監視をキーにここにたどり着きました。いろいろのご検討、大変参考になります。ところで当方、分譲型の太陽光発電を今年の4月に購入し、管理会社と相談しながら遠隔監視の方法を検討してきました。こちらではオムロンのEQ-100を既にご検討されたものの、オムロンはあまり乗り気ではなかったとのことでしたが、当方はEQ-100とPLC（シーケンサー）の組み合わせてRS485シリアル接続で49台のPCSを一括管理することに成功しました。初期投資はそこそこかかりましたが、スケールメリットから通信費込みでエコめがねのほぼ半額で整備ができ、かつPCSから出る情報をほぼすべて監視可能となりました。ご参考までに・・・
霊石鳶さま、
コメントありがとうございます。
なんと！ EQ-100を採用されたんですか？！
49台ものパワコンをすべてEQ-100で一括管理とは素晴らしいですね～。
私の場合、サポセンからEQ-100は屋内使用だけなので、太陽光発電のような屋外での使用は想定外使用だ、みたいな木で鼻をくくったような回答を頂いて、早々に見切ってしまったのです。。。
もし可能であれば、より詳細の話をお伺いし、一度現地で拝見させて頂きたいものです。。
ともかく、今後ともよろしくお願いいたします。
レスありがとうございます。
一度、当方のメールアドレスにご連絡ください。たぶん当方の太陽光施設は、bigfield様の隣県ではないかと思います。EQ-100の簡易グラフでは物足らないので、さらにCSVデータからもう少し詳細の分析ができないか検討中です。
霊石鳶さま、
こちらこそ、再びコメント下さりありがとうございます。
お言葉に甘えて、後ほどメールにてご連絡させて頂きたいと存じます。
EQ-100は非常に多機能で、太陽光でも使い出があると思います。
私の場合、サポセンで屋内専用、しかも遠隔監視には使えないとバッサリと断られてへそを曲げた訳ですが、早まったかと。。
いずれにしても、是非霊石鳶さまの事例を拝見出来れば幸いです。