(「岡山・プチソーラー探訪(4)」の続き)
浄水場の太陽光発電所は800kWとメガソーラー(大規模太陽光発電所)に近いと書いた訳だが、実はこの後さらに大きな太陽光発電所を拝むことになる。
それは、JFEエンジニアリング社がJFEグループ企業の社宅を取り壊して設置したメガソーラー「鶴の浦ソーラーパワー」(写真)である。
このメガソーラーの見学をしている途中、Yさんにその設置の経緯を聞き、「社宅から社員を追い出して、取り壊してからメガソーラーにするなんて酷いよね~」なんて与太話も出ていたのだが、きっと大企業なりの大人の事情があるのだろうw。
さて、脱線はその程度にして、メガソーラーの話に戻る。
鶴の浦ソーラーパワーの総出力は7MW(メガワット)とYさんから聞いていた。
ソーラーパネルの傾斜角は、見た目から10度くらいと思われる。 やはりメガソーラー~ミドルソーラーだとパネル設置確度の主流は10°のようだ。
本記事を書くためにJFEエンジ社のホームページで確認したところ、確かに出力は7MWで、想定年間発電量は650万kWhだそうだ。これは家庭の数でざっくり換算すれば、概ね2万~3万世帯が年間に消費する電力を賄える発電量だろう。
JFEエンジさんの強みは、垂直統合的に土木工事から電気工事、素材関連の製品の開発までの技術力を持っていることである。
ということで、この倉敷・鶴の浦のメガソーラーでも、架台の設計・開発から施工工事、フェンスの開発・施工と自社グループ内でほぼすべての開発や施工までを行ったようだ。
ただソーラーパネルに関しては、残念ながら自社はもとより国産のものでも無いようだ。
このメガソーラーの施工中にYさんが見かけた時の話では、パネルの包装だか何かに「Yingli Solar」と書いてあったのが見えたそうである。ということで、鶴の浦ソーラーパワーのメガソーラーでは、インリーソーラー(社名はインリーグリーンエナジー)の太陽光発電モジュールを採用しているとみられる。
(続く)
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