中国・太陽光発電業界の事情

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中国の太陽光発電パネルのメーカー事情に関する興味深い記事をブルームバーグで見つけたのでご紹介しよう。

「ゾンビ企業続出-中国の太陽光発電業界、補助金継続の夢の跡」

中国が「世界の工場」と呼ばれるようになってから久しい。
何しろ、広大な国土に13億人の人口、沿海部を中心に人口規模で数百万人以上の都市がざらにある。そういった多くの人口、つまり労働力に支えられた工業製品は、低コストによる低価格を武器に世界中に輸出されている。

それは太陽光発電パネルでも、もちろん例外ではない。
そんな訳で、太陽光が儲かると見るや、機を見るに敏な起業家が太陽電池産業にワッと集まり、上記リンクの記事でも紹介されたような太陽光発電パネルのメーカーが雨後の竹の子のように中国全土に設立されたのだろう。

ところが、欧州のスペインやドイツにおける固定価格買取制度の終焉によって供給過多に陥り、財務体質の弱い所からバタバタと軒並み潰れていったのだ。

まさか業界トップレベルのサンテックパワーまで破綻するとは、かなり驚きもした。
だが、ドイツを代表したQcellsでさえ破綻したことを考えると、この業界の谷がそれほど深かったのだなと納得できなくもない。

その意味では、日本の太陽光パネル・メーカーは、国内の全量買取制度が始まる昨年までに世界トップから陥落していたとはいえ、よく持ち応えたなと思う(経営危機にあるシャープを除いては、と言うべきかもしれないが…)。中国メーカーの仕掛ける低価格競争にのらず、高品質に見合った価格戦略を崩さなかったのだろう。

おっと、中国メーカーの話だった。

先の記事に戻ると、財務体質のぜい弱な「ゾンビ企業」が全部潰れてしまえば、残るのは10~12社だろうと推測している。業界の淘汰が進んだ後でも、ブルームバークのその記事を書いた記者は少なくとも10社は存続すると見ている。

逆に言えば、これだけの市場競争の試練に打ち勝ち、生き残ることが出来た太陽光発電パネル・メーカーは、ある程度の競争力を持ち、それはとりもなおさず、一定以上の製品品質のレベルや信頼性を持っているだろうと推測する事も出来る。

また、それだけの数の太陽光パネル企業が残れば、競争も続くため、太陽光パネルの価格下落圧力も多少弱まるとはいえ継続的に維持されそうだ。

つまり、今後もグリッドパリティ(=系統網の電気代と太陽光パネルで発電した電気代が同じになること)に向けて太陽光パネルの価格下落は中国産パネルを先鋒として着実に進むと考える。

先日の太陽光発電ムラの公認?50kW太陽光発電キット「SolarRay」で採用しているサンティライト(Suntellite)もそういった生き残り組の企業となるということだろうかと期待している。

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