先週10月1日(火)~5日(土)の期間に千葉県千葉市の幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2013を見てきた。
家電や電機、部品など出展内容は多岐に渡るが、このブログでは太陽光発電に関連した話題や展示物をご紹介したい。
まず本イベントの全体としての傾向は、スマートハウスやスマートコミュニティ等の環境・エネルギー関連が確実に増えているものの、やはり電子機器・家電などがメインということもあり、太陽光発電や太陽電池に関しては限定的な範囲での出展であった。
パナソニックやソニー、シャープなど大手電機メーカーの今回の出展の中心は、4Kなど現行ハイビジョンの次世代に来るハイビジョンだったように思う。パナソニックのブースでは、筆者が見た限り「HIT」など太陽光発電関連の展示は見られなかった。
そんな中、シャープと京セラはスマートハウスを構成するキーコンポーネントという形ではあるが、太陽光発電システムを展示していた。
シャープは住宅用が中心、京セラは産業用も展示
「IGZO」液晶パネルの方が目立ったシャープは、どちらかと言えば住宅用が中心であった。
京セラのブースでは住宅用と同時にメガソーラーなど産業用太陽光発電システムでの実績などにも言及しており、この分野に注力している傾向がうかがわれた。
ただ、ある方によれば、国内メガソーラーの太陽光発電パネルでは、低価格を武器にした中国勢などに押されてか、京セラはかなり苦戦しているとのことである。
「メイド・イン・ジャパン」の高品質や信頼性が効く一般消費者の住宅用では依然として高い市場シェアを維持していると思うが、昨年から急成長中の産業用の太陽光発電システム市場では品質や信頼性だけでなく、初期投資に対する費用対効果、コストパフォーマンスが高く、いかに短期間で投下資本を回収できるかが勝負である。
国内で製造する高コスト(=高価格)な太陽光パネルだけでは、kW当たり5万円などという激安パネルまで市場に投入している中国勢との闘いが厳しいことは想像に難くない。(続く)
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