太陽光発電用地2件の下見(振り返り)

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取り急ぎ、昨日の太陽光用地下見の振り返りを記しておきたい。

岡山県南西部の太陽光発電向け土地物件

岡山県南西部の太陽光発電向け土地物件

午前中、岡山南西部の土地は、当初の情報通りで確かに好条件が揃っていた。
ただ一点だけ懸念があった。その懸念というのは、工事車両のアクセスである。

進入道路が狭い太陽光土地物件

進入道路が狭い太陽光土地物件

誰か筆者より前に唾をつけた人が購入を止めるとしたら、多分部材や重機の搬入が困難だからだろうと思う。

まずその土地への道が狭く、トラックは4トン積みがギリギリ入れるかどうか。
入れても途中までで、そこからはかなり勾配が急な坂道(20m位だろうか)になっていて、その坂道を人が一枚づつパネルを運ぶとなると大変な工数になるのではと思う。スクリュー杭なり、コンクリの置き基礎なり、然りだ。

幅が狭く、急こう配の道路

幅が狭く、急こう配の道路

この点がクリア出来るなら、この物件は申し分ない。逆に、今まで売れ残っていたのは、やはり工事しづらいからじゃないかと思われるのである。この土地を扱っている不動産業者さんによれば、軽トラックならその物件まで入れていたとの話である。

筆者ももし諦めることになる場合、同じ理由になるだろう。土地が手に入り、施工業者でこれをリーズナブルにクリア出来る所があればそこに頼みたいと思うが、すべては明後日21日に不動産業者からの連絡で分かる。2番目の人が購入を決定した場合、筆者は「あの土地は『酸っぱいブドウ』だったから、まぁ良い。」と強がるだけであるw。

午後に見た関西にある物件は、市街地からかなり遠い所にある太陽光向けとしては小さ目の物件だった。紹介してくれた不動産業者の方がクルマで現地まで案内してくれたのだが、大阪府と京都府の境に近い場所にあるというその場所まで40分ほど、タップリと話が出来た。

その間、その営業担当者Nさんには、太陽光発電の薀蓄をベラベラと話していた訳だが、彼が太陽光発電を始めたとしたら筆者の手柄(責任?)である。

さて、その物件だが、坪2万円の宅地で広さは130坪ちょっと。
50kWにはやや厳しいのだが、傾斜角を浅くして敷き詰めるか、アレイをひとまとまりにするなどすれば、一応は納まる広さというところ。

関西の太陽光発電所向け候補物件

関西の太陽光発電所向け候補物件

擁壁を介して二つの段に分かれているが、南向きで日当たりは悪くなさそう。
電柱もすぐ近くにあり、周囲には住宅や別荘が何件も立っているので、電力需要もそこそこあり出力抑制の懸念も少ないように感じた。

ただ、元々の価格が太陽光向けとしては高いうえに、やや起伏が多く大きな岩などが置かれていたりして、少々造成が必要となるので、その造成費が掛かることを考えると、このままの価格では無理筋と思われた。坪2万円なら、造成込みでないと正直厳しい。

岩があり起伏が多く、造成が必要な土地

岩があり起伏が多く、造成が必要な土地

あと、大阪と京都の境ということで、日照時間がどれだけあるか。少々少な目になると思われるので、そうするとやはり土地代と太陽光発電システムのコストを低く抑えないと収益性に響きそうに思った。

おまけに、市街化調整区域の規制がかかっているために、この土地には建物を建てることが出来ない。20年経ったあとに、この土地で発電をしなくなったとき、建物も立てられなければ、資材置き場程度の使い道しかなく、出口戦略(≒処分)にも困りそうに思った。

一応そういった旨をNさんにお伝えし、売主側の反応を待つことにする。いずれにしても、この物件ではあまり無理する必要は無い。

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