小渕優子経済産業相が、政治資金関連での不祥事の責任を取り辞任する意向を表明したという。
この件、どうもキナ臭い。
小渕さんの脇が甘かったのは多分、事実なんだと思うが、同時に、何らかの政治的な力学が働いた可能性を疑っている。でないと、なぜ就任直後にこういったスキャンダルで辞任騒動になるのか、良く分からないからだ。
安倍晋三首相にも任命責任がある訳で、閣僚を任命する段階でこの種の身辺調査はある程度やってるはず。だから、それでも分からなかったようなことをマスコミがほじくり返し、挙句の果てにやっぱり辞任… 腑に落ちなさすぎる。
筆者と同様の疑念を抱き、もっと詳細な分析を行っている方もいらっしゃる:
1189.小渕優子を引きずり下ろそうとしているのは誰か。: 院長の独り言
筆者が「にほんブログ村」環境カテゴリーのランキングで一時は目標としていた小野院長のブログだが、彼が反原発派であることを差し引いてもこのブログ記事で指摘されている事実は、今回の小渕経産相の不祥事の経緯に関する示唆を与えてくれている。
要するに、この顛末はどうも不自然なのだ。
(この種の政治家のスキャンダルにはよくあることだが)
小渕優子氏は太陽光など再エネの味方とは必ずしも言えない一方、原子力ムラにズブズブでもないと考えられる。
とすれば、院長が指摘するように、経産相としてより都合の良い人物を後釜に据えようという勢力(≒原子力ムラ)がおり、民主党の近藤議員を急先鋒として小渕経産相を失脚させようという謀略を図る可能性は十分にあると思う。
現状、小渕経産相の辞任自体は、現在見直し議論の始まっている固定価格買取制度に対して大きな影響は与えないだろうと見る。その理由は、この大臣のポスト自体がほぼ「スポークスパーソン」であり、重要な方針や政策は、経済産業省と資源エネルギー庁の事務方の首脳陣などで決まるからだ。
ただ、原子力ムラ側が彼らに都合の良い人物を実際に次の経産相に据えるとなると、より原発再稼働を重視し、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを排除するようなエネルギー政策に転換してくる可能性も(現状では考えにくい気もするが)無いとはいえないと思う。
いずれにしても、九州電力管内をはじめとして、いわば「ハシゴを外された」方々が少なくない現状、社会問題として大きな影響が出る前に収束しなければならない現状がある。
次の経産相には、これまでのFIT制度の欠陥を改善し「騙され」て困窮している方々を救済するとともに、今後も持続可能な再生可能エネルギー政策を推進して欲しいと願うばかりである。
【おまけ】
この顛末に関して、twitterで見かけたおもしろい小噺:
小渕「なんで私だけ?」
安倍「だから、いったじゃないか、日本会議に入っておけって」
小渕「あら、靖国参拝だけじゃダメだったんですか」
安倍「統一協会も入れて、3点セットなんだよ」
小渕「(–;)」
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竹山タル (@takeiteasyya) 2014, 10月 16
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