太陽光発電をやるということは、化石燃料を燃やす量を減らすということである。
つまり、温暖化ガス削減に対して、50kWとちっぽけな低圧の太陽光発電所であっても何がしかの貢献はさせて頂いていると考えている。
その温暖化ガス削減に関して、今日午後にドイツ南部のエルマウで開催される主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)で日本も削減の目標を表明する見込みである。
しかし、残念ながら、この削減目標に関しては、政府・自民党の(変なw)自信とは裏腹に世界の眼は厳しく、冷ややかな論調の記事も既にいくつか出ている。
Japan’s Plan for 26% Greenhouse Gas Cut Jeered as Too Timid
(日本の温暖化ガス削減計画で26%は弱気すぎと酷評)
Japan PM Abe unveils carbon cutting target
(日本の安倍首相が温暖化ガス削減目標を披露――タイトルは穏便ながら記事ではやはり目標が不十分と批判)
Japan settles on 26% carbon reduction target
(日本の温暖化ガス削減目標は26%で決着――これも記事ではやはり目標が不十分と批判)
国際政治の思惑や経済を考えると、欧米や中国がいろいろ言ってくることに盲目的に従う必要はないと個人的には思う。そもそも、温暖化ガス排出量が日本よりもずっと多い米国や中国が本気で取り組まないと気候変動の抑制に対してあまり意味がないと思うからだ。
(ちなみに、この上位2カ国だけで世界全体の温暖化ガス排出量の約40%を占める。日本は約4~5%)
一方で、日本の温暖化ガス排出量が欧米や中国に次いで上位にあることは事実で、その意味では彼らにイチャモンを付けられない程度の削減目標にはしておくべきだった。
ところが、原発やら石炭火力やらの国内産業に配慮した結果、目標として他国と比較した場合ほとんどインパクトが無い、つまらない数字になっている事も確かなようだ。
そもそも、原発が現在は1基も稼働していないのだから、それを20%まで高めた状態を前提にすること自体が大きな問題だが、この目標では細かい部分を精査していくと、色々と矛盾があり、突っ込みどころ満載らしいのである。
安倍晋三は、先ごろ米議会での幼稚な演説で世界中の物笑いとなった。
国際的に全然大したことのない温暖化ガス削減目標を誇らしげに取り出し、「どうですか、我が国の削減目標は凄いでしょう!」とやって、今度はG7という国際政治の舞台で失笑を買う役を演じるのだろうか。
コメント