(「知らないと損する、電力会社を切り替えるべき7つの理由」の続き)
電力小売り自由化の施行後に電力会社を現在の○○電力からどこか別の新しい電力会社に切り替えると、何が良いかという話。
まずは、電気代が節約になるとかお得だとか、あるいはエコだったり、脱原発だったりという話をした。
残りの三つの理由を以下でお伝えする。
通常より早くスマートメーターに切り替えてもらえる
これは筆者もつい最近まで、ウッカリしていて認識が足りなかった。
というのも、一般電気事業者(現在、皆が契約している○○電力のこと)によるスマートメーターへの切り替えは、まだこれからで、それぞれが経済産業省に申請してある期限まで、各社がゆっくりと(嫌々ながら?)換えていると考えていたからだ:
ところが、登録小売事業者の一社であるLooop社による電力のブランド「Looopでんき」のFAQ(よくある質問)のページを読んでいて、次の行を見つけた:
Q04. なぜ、Looopではなく、一般送配電事業者(東京電力、中部電力、関西電力)がメーターの取り替えに来るのですか?
A. 検針、電気の供給、保安に関しては、一般送配電事業者(東京電力、中部電力、関西電力)の業務となっています。「Looopでんき」だけではなく、どの電気事業者に切り替えても一般送配電事業者がメーターの取り替え作業をします。
これは、スマートメーターを体験してみたかった方にとって、ある意味朗報と言えるだろう。どこか新電力に切り替えれば、自動的にスマートメーターへの切り替えを電力会社側が進めてくれるのだ。
スマートメーターへの切り替えを望まない天邪鬼は?
もっとも、電力自由化の進んだ欧米では、何らかの理由でスマートメーターへの移行を拒絶している人々もいる。理由は様々で、スマートメーターの微弱電波が健康に悪いからとか、プライバシー侵害の恐れがあるから、スマートメーターにすると電気代が上がるから、等々。
最後の理由以外はいずれも一理あると言えなくもない。
だが、そんなことを言っていると携帯電話の基地局が全国の津々浦々に設置されている現在、それらも撤去しろ!という話になったり、ネットのソーシャルメディアであるFacebookやLINEの個人情報管理はどうよ?と言う話になったりする。
つまり、スマートメーターだけを拒否することには、大した意味はないのだ。
どの様な理由であれ、それ自身単体では取るに足らない影響しかないのであれば、意味もなくゴネるよりは、それによるメリットを享受する方が得策ではないかと思う。
逆に微弱電波が身体に影響しそうだとか、プライバシーや個人情報の漏えいが心配だというのであれば、携帯電話やソーシャルメディア、さらにはクレジットカードもすべて使うのを諦めなければならない。
絶海の孤島や人里から離れた山奥に籠り自給自足…といった生活にでもスイッチしない限り(笑)、現代社会で普通に生きている人にとって現実的にはいずれも相当に困難だろう。
(余談だが、電波アレルギーの方は食物アレルギーと同様確かに存在するらしい。米国では、携帯電話の基地局もテレビの電波塔なども一切設置されていないという地域がどこかにあるそうで、重度の電波アレルギーの患者さんがそのような「電波フリー」の村で暮らしているという話を最近ネットで読んだ記憶がある。)
あと二つ理由については、また次の記事で…
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