昨日に続いて、太陽王子のブログで既に扱われていたネタである。
何かというと、太陽光発電の企画や設計、施工を行うEPC業者様向けのシミュレーション・ツールの講習会・研修会を企画・検討している。
太陽王子の元記事 → PVsyst講習会@東京に興味がある方いますか?
この件に対して太陽王子からは大きな反響やリクエストがあったという風にはまだ聞いていないので、あくまでも実需ベースで講習会を実際に行うかどうかを判断することになる。
買取価格が変わる年度の区切りとなる3月末が迫っているため設備認定や連係協議などの作業で手一杯の太陽王子の助っ人と言う形で、不肖ながら当方がこの件の企画や提携先であるインドのEPC会社との折衝を引き受けることとなった。
そこで、PVSystのトレーニングを行うとしたら、参加を希望または検討するEPCの方がどの位いるのかを知りたいと考えている。
筆者自身もPVSystについてはまだほとんど何も知らないのだが、以前ある業者の分譲型太陽光発電所の説明会に参加した時、講師の方もPVSystによるシミュレーション結果を提示して、そのプチソーラー案件の収益性の高さをアピールしていた。
太陽王子によれば、PVSystは太陽光発電のシミュレーションの分野では世界標準とも言えるソフトウェアだそうで、金融機関などによる信頼性も高いという。
銀行などからの資金調達では担保や保証人に頼る傾向が強い日本ではこれからの話だと思われる。
とは言え、最近になって土地などの担保や保証人ではなく、発電所自体の生み出す売電量を担保に太陽光発電事業に融資をする、いわゆるABL(Asset Based Lending)を採用したメガソーラー・プロジェクトもぼつぼつと出始めている。
地方銀行、売電料を担保に太陽光発電事業に融資(日経BP メガソーラービジネス)
こういった状況を見ると、PVSystのようなシミュレーション・ツールの重要性は確かに今後高まっていくと思われる。
となれば、EPC業者の方としても、PVSystの使い方やシミュレーションで出来る事、またはシミュレーション結果の解釈の仕方などを理解しておくことが必要になってくるだろう。
筆者としてもう一つ付け加えておきたいのは、来年度はともかくとして再来年度以降のことだ。
つまり固定価格での全量買取やグリーン投資減税といった優遇制度が来年度いっぱいで終り、日本国内での太陽光発電の市場成長が頭打ちとなった後どうするか。
日本市場の成長が止まってしまった場合、残ったパイを奪い合うか、それとも国境を越えて国外での事業展開に乗り出すか。
太陽光発電で仮に後者を選ぶ場合、国際標準としてのPVSystの知識は避けて通れなくなりそうだと感じている。
ということで、PVSystのトレーニングに興味のあるEPCおよび関連業者の方がいたら、その旨またはご質問など是非お気軽にご連絡(件名:「PVSyst講習会について」として下さい)頂ければ幸いである。
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