雪国の産業用太陽光発電

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雪国昨日の午後は東京都内でも久々に雪が舞った。

雪というより霙(みぞれ)だったかもしれないが、いずれにしろ非常に強い寒気の影響でこんな天気になった。

先週土曜日の「太陽光発電クリニック」勉強会では、基本的な太陽光発電パネルのレイアウトについて学んだ訳だが、今日は雪に絡んでその応用編とでも言えるトピックを書いてみたい。

まず、最近の「メガソーラービジネス」に掲載された雪国メガソーラーの記事:

雪を味方につける旭川市のメガソーラー

太陽光発電ムラ・グループではこの辺に関しては東北を拠点とするGさんがお詳しいのだが、彼ならきっとこの旭川のメガソーラーを一目見ただけでその問題点を指摘できるのだろうと思う。

記事では2ページ目の写真にあるように、積雪が多い時に除雪が滞ると、架台の下に雪が溜まって太陽光発電パネルのアレイの雪とつながってしまい、雪が滑り落ちにくくなってしまうのだ。

せっかく太陽から直接届く太陽光と雪面からの反射光の両方で効率よく発電できる設計なのだが、積もった雪が落ちないと発電効率にかなり影響が出そうだ。

その点、福島県白河市にあるメガソーラーは降雪対策の工夫が凝らされている。

福島・白河、被災したゴルフ場を持続可能な太陽光発電所に

3ページ目の図5の写真をご覧頂ければお分かりの通り、すべてのパネルを20cmずつ離して架台上に設置することで雪が隙間から落ちるので、パネルアレイの一番前だけに雪が溜まらず、旭川のメガソーラーのような問題が発生しない設計となっている。

なお、記事でも説明があるが、このメガソーラーのパネルの傾斜角は、雪が落ちやすい30度ではなく設置枚数を優先して敢えて20度としているようだ。

筆者は基本的に関東より西、できれば西日本だけで太陽光発電所の運用を行いたいと考えているので、あまり雪の心配はしなくても良いとは思うのだが、最近学んだソーラーパネル設置・設計の話と久々に降った雪とで、このネタで記事を書いてみた。

雪国でプチソーラーを設置することを考えている方のご参考になれば幸いである。

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