有刺鉄線の張り方は思ったより簡単、「習うより慣れろ」
有刺鉄線を張る所を見るのは、今回が初めてだ。
自身でも有刺鉄線を張るときのために、張り方を観察した。有刺鉄線のロールの真ん中の穴に丸い棒(50cm~1mほどにカットした単管パイプなど)を通してそれを引っ張って行くと、グルグルとロールが回り有刺鉄線が伸びる。それをフェンスの支柱に止め金具(結束バンド)で固定していく。
当然、素手では刺で痛いので硬くて厚手の軍手(手袋)を手にはめてから有刺鉄線を固定する作業を行う。丸い棒で有刺鉄線を伸ばす際にも、安全のために手袋をする方が良いだろう。
参考までに、有刺鉄線の張り方や固定方法をやかりやすく説明しているYouTube動画も以下にご紹介しておくので、そちらも参考にして頂ければと思う。
さて、我々が来てから有刺鉄線の作業も始まり、翌日までにはフェンスが完成する見込みとの施工業者さんの報告を聞き、嵐山から撤収することになった。
有刺鉄線付きの防犯フェンスも設置が完了し、ここまで出来ればあとは東京電力の系統網への系統連系を残すのみだ。
太陽光発電所における盗難防止の考え方-有刺鉄線で十分か
ネットで産業用太陽光発電関連の情報を収集を始めた時に、かなり用心深い人の話を読んだ。
50kW未満のシステムを構築している人で、盗難に合わないように小高い山か丘の上の方に太陽光発電システムを設置し、しかもクルマやトラックが発電所のすぐ傍に乗り付けられず、そこから坂道を歩いて登らないと発電所まで行けないため、盗難が非常に困難なようにした、という。
太陽光発電もやはり盗難に気を付け防犯対策を講じる事は必要だろうが、そんな苦労までしなければならないのか、と少し滅入ったのである。
Mさんの発電所はそこまでされてはいないが、嵐山と高崎のいずれも周囲に民家があり人の気配があれば、パネルを外して盗むのはかなり難しいだろう。
現実には、シリアル番号などで足が付きやすいパネルよりも、電線(ケーブル)の盗難の方が多い。パワコンや接続箱から出ているケーブルをぶった切られると、接続工事をやり直さなければならず、これはこれで厄介でたちが悪い。
下手に高電圧の部位に触れば、感電の危険もある。もっとも、パネルやケーブルの盗難は損害保険でカバーされるということはある。
さらに、今回見学したようにフェンスの上に有刺鉄線を張ることで、パネルの盗難がより一層困難となるはずだ。
実際、災害や盗難を気にしてばかりでは、太陽光発電事業も不動産投資もできないので、ある程度の対策を施した後は、割り切り、思い切りも必要ということ。
筆者も自身の太陽光発電所を構築する時に、有刺鉄線も含めて最低限必要な対策を行い、保険も掛けることは当然行うつもりである。
今月中位には発電を開始していると予想されるグリーンソーラー発電所の嵐山ベースと高崎ベース。Mさんには施工の見学をご快諾頂き、ほぼ終日お付き合いさせて頂いて大変勉強になった。
本当にどうもありがとうございました。
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