昼食時のハプニング
グリーンソーラー発電所の高崎ベースを後にし、高崎市内で昼食である。
場所は「登利平」という、鶏の料理が美味しい、群馬では良く見かけるチェーン店の一つ。
半年前とは違う店舗だったが、今回も料理はとても美味しかった。
さて、実はここで本日二つ目のハプニングがあった。
それは、太陽光発電ムラの専属「バスガイド」、A嬢である。
今回の産業用プチソーラー見学ツアーで昼食を取るということで登利平さんに団体で申し込みをしてあったところ、運転手さんには別途お弁当をお店側からご用意頂いたのである。
予約したピッピさんや私は知らなかったのだが、バスの運転手さんやバスガイドさんには通常そういった対応がされるらしい。
そんな訳で、我々スタッフの三名も参加者の皆さんと昼食を取っていたところ、ご飯や味噌汁を運んでいた仲居の女性が我々と一緒に昼食を取っていた「バスガイド」のA嬢を見つけ、我々に話しかけてきた:
仲居さん:「あ、バスガイドさんには別室でお弁当のご用意がございますが…」
A嬢は確かにバスガイドの姿だったのだが、もちろん我々スタッフの一員であり、バス会社の人でも旅行会社の人でも無い。
仲居さんはてっきり本物のバスガイドと思い、気を効かせて上述のようなことを我々に言ってくれたのだが、焦ったのはピッピさんや筆者だ。
A嬢は本物のバスガイドではなく、我々の一員で余興としてバスガイドのコスチュームを着用しているだけであることを慌ててご説明し、やっと分かってもらえた。
と、ここまで書いてきて、その時の光景を写真に撮っておけば良かったなぁと思ったが、残念、その瞬間の写真を撮るのを忘れていた。あまりに可笑しかったからだろう(笑)。
前橋市内から嵐山の太陽光発電所へ移動
A嬢にまつわる面白いハプニングがありつつ、昼食を終えると前橋市内から嵐山ベースの方へ移動である。
時間的な余裕はかなりあったのだが、筆者が昼食の清算と領収証に関して参加者の皆さんにお伝えすると、自然と昼食は終わりのムードとなり、皆さんは店外へと出て行き始めた。
まぁ皆さん食べ終わってたから、良しとするか。
筆者が最後に店の外に出たところ、まだ皆たむろしていたのだが、ピッピさんがバスガイドさん(笑)に促すと、彼女は店の裏手、レンガ造りの建物の前で待機しているバスの方へと参加者の皆さんを誘導し始めた。
リハーサル通りのようで、とてもスムーズな誘導。さすが!
さて午後1時すぎ、全員の乗車を確認したら、嵐山ベースへ向けて出発進行。
午前中は少し時間が押していたが昼食時間を早めに切り上げたので、この時点でほぼ予定通りの進行となった。
前橋I/Cから関越道に乗ると、嵐山I/Cまでは1時間弱である。
と、ピッピさんはここで運転手さんに進路変更の依頼をする。
グリーンソーラー発電所の嵐山ベースに直行するのではなく、途中で一ヶ所寄り道するためだ。
それは、筆者も前回訪れた、ソーラーフロンティアのCIS系パネルを使った野立ての太陽光発電所を車内からちょっと見ようということである。
I/Cを下りてグルグルっと側道を回り込むような形で、その太陽光発電所を設置してある家へと向かう。
3~5分もしたら、ソーラーフロンティア製CIS太陽光発電パネル採用の発電所に到着。
バスを止め、ゾロゾロと皆さんに勝手に見学して頂くことは、流石にアポなしでは出来ない。
バスを路上で停車させつつ、黒光りするCIS系のソーラーフロンティアのパネルが竹薮を伐採した後の土地にずらりと並んだプチソーラーを車内から少しの間、見学する。
参加者の方々はそれぞれ写真を撮ったりしていた。
さて、ソーラーフロンティア・パネル採用の太陽光発電所の見学が済んだら、いよいよグリーンソーラー発電所の嵐山ベースへと向かう。ほんの数分も走ると到着してしまった。
半年前は発電所のすぐ隣の空き地にクルマを止めたのだが、今回のマイクロバスだとそれは無理。
なので、バスには発電所の裏手の少し広い路上で停車して待っていてもらう。
グリーンソーラー発電所・嵐山ベースへは、ここから少し歩いて行く。
グリーンソーラー発電所・嵐山太陽光発電所を見学
というわけで、グリーンソーラー発電所・嵐山ベースの見学会が始まった。
同じ産業用太陽光発電システムといっても、嵐山のこのプチソーラーは高崎の2基より出力がさらに小さく約17kWだ。
日程的には高崎→嵐山と回るのが効率が良いようなのだが、規模の点では先に嵐山を見てから高崎を見る方が、良いように思う。
高崎ベースを先に見てしまうと、嵐山ベースの方が小規模なので、少し拍子抜けというか、ガッカリ感みたいなものがあるかもしれない。
部材は高崎と同じで、ソーラーパネルは米サンパワー製(250W)、パワコンは田淵電機の「エネテラス」であることは半年前にも記したとおり。
所長のピッピさんは、参加者の皆さんへの発電所を設置した背景や経緯の説明、この発電所の施工のポイントなどの説明などで忙しい。
既に筆者も半年前に記事として書いたかもしれないのだが、念のため書いておくと…
ピッピさんは、本来ここで50kW程度の規模で産業用太陽光発電所を設置したかったのだが、当てにしていた隣の農地の転用が残念ながら叶わなかったという。
そこで、しかたなく雑種地であった部分(現在、既に発電所として稼働中)に可能な分のソーラーパネルを設置し(=約17kW)、他に50kW規模の発電所用地を探していて、高崎の用地を首尾よく見つけ、そこに2基の低圧連係の産業用太陽光発電システムを設置したという経緯がある。
とはいえ、この嵐山ベースの17kWもしっかりと発電はしているようだし、「一度は断念した農地もソーラーシェアリングで活用を図りたい」とピッピさんは考えているそうだ。
是非、ソーラーシェアリングの設置も近々に行って欲しいものである。
グリーンソーラー発電所・嵐山太陽光発電所を見学
筆者はこの嵐山の産業用太陽光発電システムも半年前の工事中に見ていたとはいえ、稼働後は今回が初めてだ。
また、防草シートや「エコめがね」は未設置だったため、それらを見れたのが今回の収穫である。
エコめがねは50万円ほどと初期コストは高いが、10年間その費用だけなので、年間当たりのコストは5万円、月割りにすれば5000円弱となり、通信料(3G携帯電話網を利用)も込みである。
そういう意味では、手っ取り早く産業用太陽光発電システムのモニタリングを行いたいなら、エコめがねが良いかもしれない、と筆者も思う。
ただ、M2Mルータの良くて安いのを見つける事が出来れば、もっと低価格で同様のモニタリングシステムが組める可能性はありそうだ。
防草シートの加工例と言う点でも、今回の見学会はとても参考になった。
出来ればクローバーやヤギ等による雑草対策を行ってみたいが、それらは手間ヒマが掛かるのが難点であり、残念ながら現在の筆者には現実的な解ではない。
まだ会社勤めでもある筆者には「フリーメンテナンス」、つまり手が掛からないことが最も重要である。
また、除草剤は周囲の田んぼへの影響や迷惑を考えると採用出来ない。
となると、消去法的に防草シート程度しか現実的な雑草対策がないのだ。
防草シートの継ぎ目や地面に埋めたパイプの周囲のコーキングなども細かい点だが、雑草が生えてこないようにするためには大切な工程だろう。
また、水道を引いておくことも長期に渡る産業用太陽光発電システムのメンテナンスを考えるうえでは重要となる。水が全然ないと、パネルを洗い流すのも完全にお天気任せになるからだ。
と、こんな感じで嵐山ベースの方も見学を行い、あっという間に1時間ほどが経ち撤収となった。
まとめ:グリーンソーラー発電所・見学会は成功裏に終了
早いもので、この太陽光発電システムの見学会を行ってもう1週間が経ってしまった。
先週のソーラー発電所見学ツアーは、一応成功裏に終わったと考えている。
太陽光発電ムラのセミナーでは珍しくないのだが、東北や関西、岡山、九州などからも参加者の方はいらっしゃる。
今回のプチソーラー見学では、なんと現在ベルギーに在住の方もご参加くださった。
嵐山から東京都内に戻るバスの中で、余興と言うほどのことは無いのだが、今回のプチソーラー見学ツアーにご参加された皆さんにご感想をお聞きしたいと思い、都内に着くまでの小一時間ほどを使って、マイクを回し一言ずつお話頂いた。
もちろん、当事者の我々の手前、言いたいことがあったとしても、批判や苦情を面と向かって仰った方はさすがにどなたもいらっしゃらなかったので、本当の所は分からない。
それでも、皆さんがお話し下さったことが本心であったなら、
「実際の産業用太陽光発電所を良く見る事が出来て大変良かった」、
「現在、自身でも太陽光発電所の設置を進めているが、2基の区切り方や防草シートの施工など見る事が出来てとても良かった」
等といった肯定的なコメントがほとんどだった。
また、今回も不動産関係のメディア関係の方がいらしたのだが、その方は今回の見学ツアーが大変に興味深かったことだけでなく、ご自身でも「太陽光発電に取り組んでみたくなった」とおっしゃったのである。
以上のような状況から、上述の通り、一応成功に終わったと思っているが、もしご参加者の方で、何かお気づきの点、改善すべき点などを太陽光発電ムラ・スタッフに伝えたいと思っておられるツアー参加者の方がいらしたら、是非コンタクトフォームやメールにてご連絡を頂ければ幸いである。
最後に、ご参加された皆様、不肖bigfieldはスタッフとして色々と至らない点も多かったかと思いますが、本当にどうもありがとうございました。
また、この見学ツアーの企画で最後まで奔走されたグリーンソーラー発電所・所長のピッピさん、バスガイドとしてご活躍されたAさん、本当にどうもお疲れ様でした。
コメント
思い切り笑いました。
急にガイドさんが来たのでお店も大慌てしたことでしょう(笑)
太陽王子どの、
コメントありがとうございます。
いやぁ、本当にあれは焦ったですが、傑作でした。
FBに書いた通りで、相当に板に付いてましたので、あれは普通の仲居さんなら、本物のバスガイドさんと思っても無理はありません(笑)。
次は、どういうハプニングがあるか、楽しみですね。