「練習台にならないで」(S社主催・太陽光発電セミナー)

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(「S社による太陽光発電セミナーに参加」の続き)

まず、S社の太陽光発電セミナーの内容は、概ね以下の通り:

  • S社による、太陽光発電についての説明と事例の紹介
  • 質疑応答(Q&A)
  • ソーラーパネル・メーカーによるプレゼン:
    1. 京セラ
    2. ソーラーフロンティア

当初の予定では午後1時~3時の2時間ということだったのだが、質疑応答が活発だったことなどもあり、結局3時間近くとなった。

また、筆者を赤磐市の会場までクルマに乗せてくれた営業のSさんがお客さんとの対応に忙殺されていたため、それを待っていたりして結局5時近くまでいたので、この日発電所に戻って作業を続ける予定を変更し、宿に戻って洗濯やブログの更新を行うことにした。

「32円で電気を買ってもらえる権利は大きな資産になる」

セミナーの内容に戻る。
まず最初に、S社代表取締役社長のK氏の挨拶があった。

太陽光発電セミナー・川田社長の挨拶

K氏も実はブログを書いていて、筆者はRSSリーダーにも登録して密かにチェックしている。
あまりアクセス数の多寡を気にされていないように感じるのだが、本業の太陽光発電事業がかなり好調のようなので、それで良いのだろう。

K氏の挨拶の中で印象に残った点は、「電力自由化によって32円で電気を買ってもらえる権利は大きな資産になる」との主張である。その根拠は、電力自由化、つまり競争によって電気料金が下がるため、ということだ。

筆者は、米国などの事例より、電力自由化が必ずしも電気代の低下に繋がるとは限らないと見ているが、電力業界の地域独占が崩れ、市場での自由競争が始まれば、確かに電力のコストや電気代が下落する可能性はある。そうすると、政府の方針で32円/kWhが保証される固定価格買取制度の権利が資産になるという主張には確かに説得力がある。

K氏が引き合いに出したのは、よく出てくる例ではあるが電話・携帯電話の業界である。旧電電公社の独占体制が崩れ、NTTに対して第二電々、さらにはKDDIやソフトバンク、そしてMVNOによる格安SIMといった選択肢が増えたことで通信コストが大幅に下落したのは周知の事実だ。

なので、市場原理が機能しさえすれば、電力業界でも同様のコスト下落、電気代の下落が起こるということである

もう一つ、K氏のプレゼンで筆者が留意した点は、S社が太陽光発電の施工価格を約1割ダウンさせた、ということである。これは買取価格32円時代への対応とのことだが、筆者だけでなく他の顧客やプロスペクトからも多くの指摘を受けていたのだろう。

さらに、コストダウンしつつも施行品質には変わりが無い点をアピールし、

「当社はこれまでに数多くの「練習」を行い十分な実績を持っている。新しい施工業者には施行品質に問題のある会社もあるので、皆さまは彼らの『練習台」にならないようにして下さい」

との締め括りには同社の施行品質に対する絶対の自信が感じられた。

K社長による挨拶のあと、いよいよ太陽光発電のセミナーのメイン部分の説明である。

パネルの隙間は強風対策と雨水分散のため

既知の内容が多かったものの、S社による施工事例、他社による欠陥工事の事例などは見ていてかなり参考になった。特に後者については、架台と共に施工業者選びの重要性に絡むことになるので、S社としても力が入るのだと思うが、雪で潰れた太陽光発電所や地べたにソーラーパネルを敷き詰めた形のものを問題のある施工事例として紹介されていた。

(野立ての敷き詰め型に関しては必ずしも問題があるとは言えないと思われるが、S社では問題があると考えているのでやらないということなのだろう。建物の陸屋根などに設置する「置くだけ架台」など、同様の形態でも屋根の上ならS社も手掛けている。)

あと今更ながら、感心したのが、S社の施工でソーラーパネル毎に空けられた約2センチメートルの間隔だ。

ソーラーパネルの間のすき間(約2cm)

ソーラーパネルの間のすき間(約2cm)

このセミナーを聞いた翌日、当方のプチソーラーでも改めて確認したのだが、確かにソーラーパネルとソーラーパネルの間は上下左右どの方向にも必ず2cmほどの隙間が空いている。細かいが、この隙間が強風の際に風の逃げ道となるので、架台の強度ともあいまって強風対策となっているのだという。(また、雨水もこの隙間から零れ落ちるので、パネル下部だけにどーっと流れることもない。)

講演の最後の方で、K社長も言及していた同社の太陽光発電システム施工価格が示された。

内訳は書ききれなかったこと、それにあまり詳細に書くとS社の営業上あまり好ましくないかもしれないかと思うので(一応、お招き頂いたこともあり)、価格情報の概要のみに留めさせて頂くが、kW単価で言うと26万~50万円程度ということである。

規模の経済により、当然大規模な太陽光発電所ならkW単価は下がるし、小規模なら上がる。また同社が得意としている架台の展開で最近好調なのが駐車場やガレージでの太陽光発電ということだが、これもkW単価は比較的高めになる訳である。

上記価格に含まれているのは、ソーラーパネル、パワコン、架台、および設置工事費の総額であり、電力会社への連係費用は別途必要。また、フェンス、発電量モニタリング、雑草対策などもオプションであり施主の希望により別途追加となる。

(続く)

コメント

  1. 蛇野 より:

    ソーラーパネル・メーカーによるプレゼン:
    京セラ
    があったとのことですが、
    例の3本バスバーについての話は出たのでしょうか?
    何が有位なのでしょうか?
    4本とか5本を採用する製品も出ていますが、
    何が優位なのでしょうか?

    • bigfield より:

      蛇野さま、

      もちろん、3本バスバー特許の話は出ました。
      ただ、他の電極構造との比較などは特に無かったです。

      京セラさんのプレゼンについては、また記事にても触れたいと思いますので、少々お待ち下さいませ。

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