東京電力からLooopでんきに切り換えたけど、東電に戻す?

この記事は約6分で読めます。

絶対に許せない東京電力からLooopでんきに切り替え

自宅の電気の契約を東京電力から変更する手続きを先ほど行った。
筆者が今回選択したのは、Looop社による「Looopでんき」。

電気料金は恐らくほとんど変わらない。
下手をすると、東京電力より高くなる月もあるかもしれない。

でも、これで良いのだ。

とにかく、筆者が絶対に許せない東電からやっとオサラバでき、コンビニ払いもしなくて済むようになるのが精神的、時間的に助かる。

この数週間ほど、電力の小売り事業者の情報を収集したり、比較サイトで調べたりしていたのだが、現時点での選択肢が限定的なことや、事業者側の傾向として比較的電力を多消費でない限り、どの電力事業者に乗り換えても大差ないということも良く分かった。

ということで、ここで取りあえずは腹を決め、これからしばらくの間、東電に代わって電気を供給してくれる電力事業者を決定した訳である。

「Looopでんき」を選んだ理由

Looopでんきを選んだ理由は、まずLooopが電源の内訳を明らかにしていること。

そして、太陽光や水力など再生可能エネルギー(公には「FIT電気」と言わねばならないらしいが…)の比率が26%とまずまず高いこと。

さらに、ベンチャー企業であるLooopを応援したい気持ちがあることである。

大手の東ガスとか東急などの会社の電力事業には、ほうっておいても客が集まるから心配は無用だが、これまでB2Cではほとんど無名のベンチャー企業では事情が異なる。

電気は安定供給が第一だから、東電以外でも大手企業にするという方もいるだろう。しかし、電力の供給に関しては、実はよほどのことが無い限りどの企業にしても大差はないはずだ。

なぜなら、まず経済産業省が登録電気小売り事業者を登録する時点で、ある程度の安定供給が出来る企業しか受け付けない。

次に、電力小売り事業者がベンチャー企業だろうが中小企業だろうが、常時バックアップやバランシンググループといった電力供給の仕組みによって、現在の一般電気事業者(東電や関電など)やそれに準ずる規模の電力事業者による安定供給が担保されているからである。

もちろん、現実に電力需給でインバランス(需給の差)が生じてしまった場合、その電力小売り事業者はインバランスのペナルティを一般電気事業者などに支払う必要がある。

ただ、Looop社の場合、太陽光などの再エネの供給を予測する技術などに強みがあり、バランシンググループも自社で手掛けるとのことで、その辺は相当に自信を持っているようだ。

この4月からの一般家庭への低圧の電力小売りの前に高圧や特別高圧での電力供給事業を既に行っていた実績もそれなりに持っているようなので、再エネ比率の高い新規参入業者の中では比較的実力がある方ではないかと思われる。

また、つい最近のLooop社の発表により、同社が他の新電力・電力小売り事業者(日本アルファ電力)を買収し、子会社化したということを知った。この辺りの動きも、電力小売り事業の強化に余念がないようで、なかなか強かさを感じさせるものがある。

「Looopでんき」への申し込みは4000名以上?

先ほど、「Looopでんき」の申込みを済ませたところ、”Looop”に続いて15桁の数字が並ぶ申込番号が生成され、メールの認証などでも使われていたのだが、その数字の列をみるとほとんどゼロが並ぶものの下4桁が”4090″となっていた。

これを素直に解釈すれば、筆者は4090番目の申し込みだったのだろうかという気がする。

ベンチャー企業が電力小売り市場に参入して顧客が4000を超えているというのは、まずまずの出だしではないかと思う。

何しろ、基本料金がゼロ円で従量料金部分もかなり競争力のある26円/kWhという設定は、電力をたくさん使う家庭ではかなり電気代が安くなりそうだ。

なので、Looop社は東電など大手からの乗り換えで、5月末の区切りまでにそれなりに多くの顧客を獲得できるかもしれない。

そう言えば、ワイが書いた本ブログの記事で、電力会社を切り替えるべき「7つの理由」というのがあるのだが、最後の二つの理由をまだ書いていなかった。

本記事で、「電力業界の独占を崩し、経済活性化に貢献できる」という点、「新しい電力会社のことを話のネタにできる」という点を記すことになったのではと思う。

今後、永久にLooopから電気を買うかどうかはまだ分からないが、再エネの比率を今後もっと高めるなどの経営努力を続けてくれるのであれば、筆者として応援を続ける可能性は高い。

Looopでんきは最悪? 東京電力に戻す人が続出?

この記事を最初に書いたのは2016年3月だったのだが、2020年代、特に2022年に入って電力業界を取り巻く状況が激変している。

その影響もあり、Looop社やLooopでんきにも様々な変化が起きているようだ。

ちなみに、グーグルでLooopでんきを検索してみると、「Looopでんき 東京電力に戻す」とか、「Looopでんき 最悪」といった言葉で検索している人がかなり多くなっていることに気付いた。

筆者も最近書いたブログ記事で指摘していたのだが、Looopでんきの値上げや電気料金プランの市場連動型への移行、燃料費調整による電気代高騰でLooopでんき契約者で不満を持っている人も少なくなさそうである。

電気代はなぜ高い? 調べると分かった電気料金高騰の原因
電気代が急に高くなったのはなぜ? 一昨日、物価高や値上げラッシュについて書いた。 今日はその続編として、電気代に焦点を当ててみたい。 恐らく我が家だけではないはずだが、食料品や身の回りの生活費に加えて電気代も急に高くなっている。セミリタイヤ...

「Looopでんきが高い」と文句を言っている向きもあるが、Looop社も言及している通りLooopだけ電気代が高いのではないし、筆者も書いた通りほぼすべての電力小売り事業者が電気料金の見直しや値上げを行っている。

Looopでんきは高い?新プランの特徴やメリット・デメリットを紹介|でんきナビ|Looopでんき公式サイト
Looopでんきが2022年に値上げを行ったこと、新プラン「スマートタイムONE」に移行することを受けて、契約を続けてよいのか迷っている方もいるでしょう。これまでの動きやプラン移行の理由とともに、スマートタイムONEの特徴を紹介します。

Looopでんきから東京電力に戻し、それをブログで公表している方も散見されるが、筆者は今の所すぐにLooopでんきを解約することを考えてはいない。

電気代の多少多少の差だけで電力会社を選ぶより、社会的・倫理的に応援したいと思う電力会社から電気を買うことで、消費者としての責任を果たしたいからだ。

今風に言えば、「エシカルコンシューマー」(ethical consumer)っていう考え方ね!

現時点ではLooop社の方針や姿勢に共感できる部分も多いので、モラルハザードの王様のような東京電力に戻すつもりは一切ない。

昨今、原発事故で出た汚染水をケチってきちんと処理しないまま海に捨てようとしている東電に戻すなんてワイの良心が絶対に許さない。(ちなみに、政府はそんなことにも目をつむってるから、日本人の2人に1人がガンになる訳ですよ。こんな異常な国、日本だけ。)

もう少し様子見したうえで、Looopよりも良い新電力があれば切り替えを検討する方向で考えている。(現時点では、既に当方の太陽光発電所で契約している、みんな電力かグリーンピープルズパワーが有力)

Looopでんきから東電に戻すか迷っている方に一つだけお願いしたい。

Looopでんきを解約しても構わんけど、性根が腐ってて自浄能力のない東京電力に戻すくらいなら、どうか東京電力以外の電力会社と契約して下さい。

電気・ガス見直しサイト「エネチェンジ」 電力会社・ガス会社を比較!
エネチェンジは、電気代・ガス代の見直しができる比較サイトです。郵便番号などを入力するだけで節約につながる電力会社(新電力)・ガス会社を見つけられます。「光熱費を見直したい」「おすすめの電気料金プラン・ガス料金プランは?乗り換えた際の節約額の...

 (↑ アフィリエイトのリンクとか貼ってません、念のため。)

コメント