電力小売り自由化は全面戦争へ:電気料金プランが続々と登場

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電力小売の全面自由化施行となる4月まで、あと2ヶ月たらずとなった。

ここへ来て、登録小売電気事業者からの電気料金プランが続々と発表されるようになってきている。それらを見てみると、かなり低価格な料金を打ち出してくる事業者も増えてきた。

こういった動きを受けて、既に料金メニューを発表していた東京ガスや、防戦し出来る限り多くの顧客を繋げ留めておきたいモラルハザードの王様、東電も料率の対抗値下げに踏み切るなど、電力小売り自由化もいよいよ全面戦争の様相を呈してきたようだ。

神奈川県の筆者宅、従量電灯B 30Aで電気料金を比較

総花的な話をしても良く分からないと思うので、筆者の例で東電からどこに乗り換えるとどれ位お得になりそうかといったことをご紹介してみよう。

今回は、価格コムで電力料金を比較してみた。

1~2週間ほど前に調べた時と比べると、登録小売電気事業者や料金プランの数が増加しているようで、選択肢が増えていた。

まず比較の前提となる条件は以下の通りである:

  • 場所:神奈川県川崎市
  • 現在の契約:東京電力・従量電灯B、30A
  • 世帯人数: 2人
  • 年間使用量: 1769kWh

(年間使用量は、先月の使用量=150kWhを入力すると自動的に計算された値)

この条件で前回だと3~4社ほどしか選択肢が出てこなかったのだが、今回試してみたところ、電力会社の選択肢は次の7社にまで増加していた:

  1. 東京電力
  2. イーレックス・スパーク・マーケティング(ESM)
  3. 東燃ゼネラル石油
  4. JXエネルギー
  5. 東京ガス
  6. 東急パワーサプライ
  7. HTBエナジー

現在契約中の東電は説明するまでもないが、他は目新しい。

一見しても良く分からないHTBエナジーは、格安航空券で成長した旅行業者のエイチ・アイ・エス(H.I.S.)系列の電力事業者。

念のため、JXエネルギーはガソリンスタンド大手のエネオス、東燃ゼネラル石油も同じくガソリンのエッソ(Esso、米エクソン)、モービル(Mobil)、ゼネラルのブランドを持つ会社。

イーレックス・スパーク・マーケティングは、一般的な知名度はほとんど無かったものの東証一部上場の新電力・イーレックスと米国の新電力であるスパークエナジー(Spark Energy、ナスダック上場)が合弁で設立した事業者である。

最安はHTBエナジー、30Aでも年間2千円以上の節約に

さて、肝心の電気料金比較結果だが、価格コムによると以下のようなおトク度になった:

電気事業者名 料金プラン 年間の見積り節約額 [円]
1 HTBエナジー H.I.S.従量電灯B (30A) 2,329
2 ESM 従量電灯B (30A) 1,679
3 JXエネルギー ENEOSでんきAプラン 970
4 東急パワーサプライ 従量電灯B (30A) 685
5 東京電力 従量電灯B (30A) 0

 

5位が現在使用中の東電で、それ以外の4社は乗り換えると最大で年間に2千円余り節約できそうだということが分かった。

この比較は見積り値なので、現実の料金は若干のブレがある可能性はあるが、少なくともここに挙げた新電力に乗り換えて現在より高くなることは無さそうである。

残念ながらどの新電力も再生可能エネルギーに力を入れているといった企業ではないのだが、それについては4月までに契約が可能となるか、可能となる場合に料金はどの程度になりそうか、楽しみに見守りたい。

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