マイクロ揚水発電1

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昨日より四国は愛媛県松山市に来ている。目的は、電気自動車(EV)関連のある会議に参加するためで、それ自体は昨日の午後に無事予定を消化した。

電気自動車関連で四国に来るのは久し振りだが、3年程前の前回の出張と一つ大きく異なるのは、自身で太陽光発電を事業として手掛けていることである。

EVのことを考える場合であっても、最近はその電気をどうやって作るかということにまで拘りたいと思っている。

火力発電でつくった電気だけでも電気自動車はそれなりに環境に優しいのだが、ゼロエミッション車としてEVを使うのであれば、何らかの再生可能エネルギーで創った電気で充電するということになる。

そんな訳で、上述の会議では太陽光発電を中心とした代替エネルギーとモビリティの連携についての考えや当方の太陽光発電所の取り組みを含めた事例について15~20分ほどお話しさせて頂いた。

本日は朝ゆっくりと過ごした後、タクシー会社のEV活用で先駆的な取り組みを行っているK社長らと、前日少しお話をお伺いした「マイクロ揚水発電」の候補地となっている松山市周辺のため池の現地見学を行った。(市内の移動はすべてEVである)

このマイクロ揚水発電、要はマイクロ水力発電の応用版とも言えるもので、昼間に水位の高い場所にあるため池から低い水位のため池に水を放流して発電、夜間に安い電力を使ってポンプで低水位のため池から水を高水位側に汲み上げて翌日の発電に備える、というコンセプト。

ただ、実際に現地を見てみると、まず系統網(電柱・電線)からの距離が遠い。さらに、発電設備の設置にかかる工事費や機器の費用と売電価格(マイクロ水力発電の買取価格は20円/kWh)を考えると、発電事業として採算が取れるかは微妙だと感じた。

しかしながら、何か新しい事業を始めると言う意味では、このマイクロ揚水発電という考え方は大変興味深く面白い取り組みであり、今後の展開にも留意したいと思う。

コメント

  1. 大西信二 より:

    “夜間の安い電力で水位の高い場所にあるため池から低い水位のため池に水を放流して発電、”の部分に誤りが有りませんか。

  2. 蛇野 より:

    細かいことは気にしないこと

  3. bigfield より:

    大西さま、

    ご指摘ありがとうございます。
    確かに、文の繋がりが変でしたので、訂正いたしました。

    蛇野さま、

    暖かいフォロー、どうもありがとうございます。

    そのままでも意味は恐らく分かると思いますが、やはり変な個所は直しておくに越したことはないので、一応直しておきました。