10日ほど前の三連休に見た物件のうち、広島県西部にある土地物件について備忘録も兼ねて記しておきたい。
残り物には福がある?太陽光には理想的ではないが…
この物件も売れ残りで、太陽光発電にとって必ずしも理想的な土地ではないのだが、この際、あまり贅沢は言っていられないので、候補としてキープしている。以下、この物件の長短をリスト化してみる:
長所:
- 農地だが市街化区域にあるので農転が容易(届け出をすればOK)
- 周囲に民家が多くあり電力需要があるので、出力抑制が掛かり難いと思われる
- 日当たりは概ね良好。昼以降は問題なし
- 電柱もかなり近くにあるので、系統連系においても距離的な問題は恐らく無し
短所:
- もともと南北に細長い上に、東西方向の段々畑となっている
- 東側に家屋や道路があり、かなりの部分で午前中に影がかかる
- 面積が低圧には少し大きすぎるので、分筆してもらい購入の予定
この物件の最大の問題点はやはり土地の形状だ。段々畑が東西じゃなく南北の段々で全体の形状が東西に細長い形なら最高だったのだが、東西方向の段々畑だと、北側などの細長い部分にはソーラーパネルが1枚か2枚しか置けなさそうだ。
つまり、何とか使えそうではあるのだが、パネルレイアウトに相当に工夫が必要となる。
これを使い難いからダメと諦めるか、「痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)」と前向きに捉えるか。(ここまで来たら、「痘痕も笑窪」で行くしかないと思っているが…)
中国電力に電話をし、連系制約について尋ねてみたのだが、結局連系申請の書類を出せという結論しか出てこなかった。つまり、設備認定も連系申請も行わない限り、連系の可否で土地の購入を決めるに至らないのである。
仕方がないので、その手順に従う旨を受話器の向こうのお姉さんに伝え、ついでに連系申請のための電気使用申込書を郵送してもらうようお願いした。窓口に取りに行くには遠いからな~と少し心配になったのだが、無料で郵送してくれるそうで、こういう所はサービスが良いなと思った。(客になる訳だから当然か?)
電気使用申込書を沢山もらいすぎて焦るw
この電気使用申込書、実は同様のモノを先日、東京電力の営業所でも入手していた。他ならぬ、東関東で進行中の案件のためなのだが、その時は昼休みの時間に窓口まで出向いて入手した。
その際、まるでお役所のように午後零時から午後1時まで昼休みだったことに驚いたのだが、傑作だったのはその後だ。午後1時となり窓口が営業を再開したので、電気使用申込書を下さいと早速お願いしたところ、素人にはハードルが少し高いやり取りとなった:
筆者:「電気使用申込書を2部下さい。」
東電:「電灯ですか、それとも動力ですか?」
筆:「えっと、、、太陽光発電用なんですが(脂汗)・・・」
東:「そうですか。分かりました。単相、三相のどちらですか?」
筆:「念のために、両方頂けますか?」
東:「分かりました。では単相と三相を2部ずつですね。少々お待ちください。」
とこんな感じのやり取りをし、筆者は一応電気工事業者のような素振りで、素人とは見破られないようにしながら(実はバレバレw?)「これで電気使用申込書がなんとかゲットできたぜ、ヤレヤレ…」などと思いつつ、窓口の前の長いすに座り窓口の男性が書類を出してくれるのを待った。
5分ほど経っただろうか。「お待たせしました○○番の番号札をお持ちのお客様…」と筆者がかの窓口の男性に呼ばれたので、そちらに行くと・・・
「はい、では単相と三相を2部ずつですね。どうもお待たせいたしました。」
と一部が2cmはある冊子状の書類をドーンと4冊もくれた。
ん~~、ワシは申込書を2部ずつ4部だけもらえば良かったんだが~??と思ったのだが、内心は平静を装い、それらの分厚い書類を頂いて、そのまま出口へと向かった。
このあと勤務先のオフィスに戻るとき、こんな書類を両手に抱えていたら目立って仕方がない(苦笑)。「それ何?」と職場の人に聞かれたら、答にも困るな~等と思い、まだ済ませていなかった昼食のために近くのスーパーで適当にパンなどを買った際に、一番大きなレジ袋を下さいと頼んだ。
結局、そのレジ袋に4冊の電気使用申込書を入れ、空いたスペースにお昼用のパンを入れてオフィスに戻り、なんとか怪しまれずに無事に人目に付かない所に書類を格納しホッとした。
要するに、電気工事業者などが仕事で使う事を想定しているので、東電の窓口で「1部」というと申込書の1セットが50か100セットの束になったものを指すのだろう。そういった知識が無いために経験した珍事だった訳だ。
広島県西部の物件については、とにかく設備認定と連系申請をしてから、連系工事費が非常識な高額になるようならキャンセル、ならないようなら現金で購入との話を不動産業者には付けてある。筆者より前に、面倒な条件を付けずにこの物件をすぐに買うという客が他にいれば、そちらを優先して構わないとも伝えた。
この物件についても、「人事を尽くして天命を待つ」しかなかったという訳である。
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