トルコ経由で一路、欧州へ
3月の南仏以来、半年ぶりの欧州である。
今年はなぜか、欧州に縁がある。電力自由化に関連する調査のためだが、今回はドイツとオーストリアを一週間あまりの旅程で結構忙しく移動する予定。初日と最終日を除くとオーストリアのウィーンでは3~4日間ほど滞在するため、少しゆっくりできそうだ。
個人的にはドイツなら首都のベルリン、環境都市として有名なフライブルク、それに庶民が大手電力会社から配電網を買い取り電力会社まで設立してしまったシェーナウなどにも行きたい所だったのだが、残念ながら今回はこれらの街(シェーナウは村のレベルだが)を訪れる予定は入らなかった。
代わりに、ドイツでは北部の交通の要所・ハンブルグ、それにフランクフルトを経由してマインツという組合せでそれぞれ取材を行う。
ウィンドファームを勝手に見学
航空券を手配する際に、前日の晩に到着する便が満席で取れなかったため、一日前の便となり、ハンブルグではまるまる一日が空いている。
だが、翌日の取材で取材先の会社が案内してくれるウィンドファームの視察・見学の予定が、先方の担当者の都合が付かなくなり残念ながら取り止めとなってしまった。そこで、その日曜日を利用して発電所の外側だけ勝手に見せてもらい写真も撮ることにしたのだ。
連絡先の方によると、当初は風力発電機の中に入れてくれることも考えていたらしく、筆者が上述のように「自分で現地まで行くから、風力発電所の場所だけ教えてくれ」と伝えると、「高い所から見ないとあまり面白くないかもしれないが…」と懸念を示しつつも具体的な場所を教えてくれた。ということで、クルマを借りて一人でそこまで行くことにしたのである。
イスタンブールまで14時間以上の空の旅
話が前後するが、成田空港を午前10時半頃に発つターキッシュエアライン(旧トルコ航空)・TK51便に乗るには、8時半位には成田に着いていなければならない。とすれば逆算して自宅を7時位には出発、そのためには朝6時位には起床…
という感じで、前の晩もバタバタと忙しく(要領や段取りが悪いからという話もあるが…)寝る暇が無かったので、ほぼ徹夜のような感じで過ごした。
その間、日曜日のレンタカーをネットで予約したり、旅支度をやり、またやり残した仕事も少しやり、といった具合でブログの更新も出来なかったのだが、いったん飛行機に乗ってしまえば、トランジットのトルコ・イスタンブールまでは14時間以上の空の旅だ。
フォアグラ状態(苦笑)で機内食を食べたり、ビールを飲んで寝たり、機内エンタメの映画を見たりしていると、他に手持無沙汰でやることがなくなってしまった。
「じゃあ、仕事でもするかw」と思ったのだが、書類のファイルが手持ちのパソコン上には無くすべてネットのクラウド上でメールのサーバにアクセスしないと仕事が出来ない事に気付いた。
という訳で、じゃあ仕方ないからしばらく書けなかったブログでも書くかw、ということで今この記事を書いている次第(苦笑)。もちろん、空の上ではネットへの接続が出来ないので、移動中によくやるように記事の原稿だけテキストファイルで書き、ネット接続ができる場所でサーバにアップロードし公開という訳だ。
(最近、一部のキャリアやクラスでは機内でネットに接続できるサービスも提供され始めたみたいだが、やはりまだあまり一般的ではない。一応、無線LANを試すとサービスがあることはあったのだが、たぶんビジネスクラス以上のみでエコノミーは無し?のようで、SSIDが無いと接続できなかった。)
好きこそものの上手なれ…
ちなみに、ターキッシュエアラインズを選んだ理由はコストである。旅行代理店のH社を介して手配を行った際、ドイツのフラッグシップ・キャリアであるルフトハンザ、同様にオーストリアのオーストリア航空、なども見積もってもらったが、割高になるため最も安いターキッシュエアに決めたという経緯がある。
ただ、最も安いと言っても、何カ所も経由すると馬鹿にならない。結局、20数万円と、もし筆者が自分の財布から出すのであれば、恐らく買わないかなぁというレベルになってしまった。ともかく、多少高くついても現地での取材調査で仕事を完遂するためである。
ということで、せっかく初めてのドイツとはいえ、ロクに観光などする暇も多分なく、祝日も週末もあまり関係なく馬車馬のように仕事…という覚悟だけは一応ある。まぁ、個人的にも感心の高いことが多く、こんな慌ただしい出張でもそれほど苦にはならないからこそ出来る訳だが。
あと、ドイツとオーストリアということで本場の美味いビールとソーセージくらいは細やかな楽しみで期待している。
(続く)
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