BlauプリペイドSIMのAPN設定
最後の躓きの石は、APNの設定である。
これは、SIMフリースマホの扱いに手馴れている方なら、あまり問題では無いのだろうと思うが、筆者の場合まだ初心者の域を出ておらず、APN設定作業など久し振りだったということもあり、ここで躓いた。
ご参考までに筆者が今回入手したBlauプリペイドSIMのAPN設定を以下に記しておく:
- APN/access point: internet.eplus.de
- ユーザ名(Username): blue
- パスワード(Passwort): blue
- 認証タイプ(Authentifizierungstyp): PAP
このAPN設定に関しては、geiwaiさんの事例ではアクティベーションの途中で半分くらいは自動的に設定されると書かれていたのだが、筆者の作業中にはAPN設定は何も自動的にはされず、完全に手入力をせざるをえなかった。
もちろん、日本国内で最初にこのXperiaを使い始めたときに、このAPN設定は行ったことがあるので、同じような設定が必要だろうことは理解していた。しかし、前述のようにブランクが長かったため、APN設定まで必要なことを最初忘れていたのである。
そのため、SIMのPINが通り認識された時点で、もうアクティベーションと設定が終わったと早とちりしてネットにアクセスを試みたものの、繋がらないことが分かって焦りまくった。
結果的に、その日予定していたウィンドファームの勝手見学を棒に振り大失敗してしまったのだが、これも経験というところか。
激混みドイツ鉄道の切符売り場でもスマホから予約し購入
以上の設定とアクティベーションを行ったあとは、無事にスマホがBlau(E-Plus)ネットワークとの通信を開始し、電波強度を示すアンテナの部分にデータの送受信を示す上下の矢印(↑や↓)や3Gネットワークを示す”3G”や”H”が表示されるようになった。
これで、この後ウィンドファームは見損なったものの、リターンマッチとばかりにハンブルグからリューベックの街までドライブを試み、Google Mapsアプリでナビゲーションを使い、無事にハンブルグ~リューベック間を往復できた。もしプリペイドSIMのアクティベーションが出来ていなければ、このドライブも不可能だった。
また、翌日仕事で取材先に行く際にも、最適な経路や電車を調べたり、またメールもチェックしたりと、東京にいるときとほぼ同じような効率で仕事ができるようになったのである。
さらにこの日はハンブルグでの取材が終わったあと、マインツ(フランクフルト方面)へ陸路で移動する予定を立てていた。列車の切符は当日でも買えるとドイツ出張の経験のある同僚の方から聞いていたのだが、今日取材後にハンブルグ中央駅(Hamburg Hbf)でDBの切符売り場に行ってみると、鬼のように人がいて切符の窓口の順番を待っていた。
日本の銀行や郵便局などでもお馴染みの整理券システムがあったのだが、人が多くて何十人も待たなければならない。一体いつになったら自分の番が来るかも分からない感じだった。
そこで、日本を発つ前にも列車の時間や経路を調べる時にアクセスしていたドイツ鉄道(Deutsche Bahn AG:DB)の関連ページにスマホで検索エンジンから以下のキーワードでアクセスしてみた:
from Hamburg Hbf to Mainz Hbf → Google 先生
それで出て来たDBの関連サイトからチケットを予約、クレジットカードで購入までをその待合室の中からスマホで完了させ、PDFのオンラインチケットをダウンロード、ドイツ語で分からない情報(プラットフォームは何番か、など)は駅員のおばちゃんに聞き、必要のなくなった整理券はお返ししてあと10分足らずで発車となるチューリッヒ行きのICE79号(ドイツ版の新幹線)へと急いだ。前の二本も含めてこの原稿はそのICEの車中で書いたものだ。
PDFのオンラインチケットや後からメールで送られてきた控えの情報には紙に印刷しろと書いてあった。だが、スマホにダウンロードしたPDFにはQRコードが記載されており、それをICEの車掌さんがハンディターミナルのスキャナで読み取りを行って検札が可能なので、必ずしも紙に印刷する必要はない。
これももしスマホが使えなかったら、あと20~30分はあの込み合った待合室で待っていなくてはならず、マインツ到着があと1~2時間は遅くなっていたことだろう。
プリペイドSIM、万歳!
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