千葉商科大学のメガソーラー

太陽光発電関連の情報を収集するなか、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト(WBS)」の動画クリップ・アーカイブに一昨日位に放映されたと思われるニュースで興味深いものがあったので、ご紹介したい。

WBS、関東では夜11時からと少し遅い時間ながら人気の経済ニュース番組なので、既にご覧になった方も多いかもしれないが、まだの方は以下のリンク先の動画をご覧頂きたい:


“再生エネルギー”の火を消すな:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京(約4分半)
(※ 動画が削除されたため、リンクも削除 2015/12/23)

このニュースをちょっと見ただけででも、非常に興味深い動向が見て取れる。

まず、最初のメガソーラーはこのウェッブページにも明記してあるように千葉商科大学が設置したものだという。太陽光発電にはエネルギー業界だけではなく、様々な業態・分野から新規参入が激増しているが、教育産業も例外ではない訳だ。

「野球部のグラウンド跡地」と言っていたが、

首都圏の私立大学ですら野球部が作れなくなるほど、学生が減ってしまったのか?

と筆者は思った。

つまり、少子高齢化や人口減少のため教育は先細りとなる一方で、学生の数という教育産業の市場のパイは縮小するばかり。となれば、教育関連事業の収益の目減りを補うという意味で、安定した収益が見込める再生可能エネルギー、とりわけ広い土地があれば簡単かつ低リスクで始められる太陽光発電の事業化が魅力的ということだろう。

2.4メガワットのメガソーラー運営によって、年間当たり1億円の売電収入が見込めるというが、学生の授業料で換算するといったい何人分になるのか。私学の授業料についてググってみると、文系理系により若干の差があるが平均すると400万円程度と言えそうだ。

とすると、千葉商科大はこのメガソーラー1基で学生の数にして25名分の事業収入とほぼ同じ収入を今後20年間に渡って確保できたことになる。

同学のホームページに学生数のデータが掲載されていたので調べてみると、ざっくり6000名以上の学生が現在在籍している。

この数からすると、25名分というのは大した数ではないように思うが、同学の常務理事がTV東京の取材に応じて話しているように、授業料以外の安定収入になる(遊休地を活用でき、節税にもなる?)うえ、環境教育や社会貢献もできると、やはり私立大学の経営者にとって太陽光発電をやらない理屈がみつからないということなのだろう。

ちなみに、2.4メガワットで初期投資が7億円だから、kW単価を計算すると、7億円÷2400=291,666.666…≒291,667円。メガソーラーだからということもあり、規模の経済で30万円/kWを少し切る程度とかなり低コストになっている。

売電単価も来年度から切り下げられるので50kW未満のプチソーラーも、やはり今後は30万円/kWを切らないと採算やペイバックの点では厳しいと思う。

関連情報:

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