ソーラーインパルス:格納庫が必要な理由

(「『メッセージ』を運ぶソーラーインパルス」の続き)

前振りが少々長くなったが、以下一昨日の「ソーラー・インパルス2(Solar Impulse 2:Si2)」見学会の模様を順を追ってお伝えしよう。

太陽王子からの連絡に従い、愛知県の県営名古屋飛行場に午前10時過ぎに到着した。
予定では、太陽光発電ムラ関係では全部で5名のメンバーと聞いていたが、フタを開けてみると、その内のK氏が何名か同行されて来ていた。しかし、特に人数の厳密なチェックがある訳でもなく、OKとなったようだ。この辺、大らかというかユルユルと言うか…

ともかく、空港の中に立ち入るための腕章を空港の入り口付近でそれぞれ頂いて、腕に付け、クルマに乗りこんで、いよいよソーラー・インパルス2が保管されている移動式格納庫(mobile hangar:モバイルハンガー)へと向かう。

モバイルハンガーまで移動するクルマに乗りこむ

クルマに乗り、ほどなく、白地の気球か風船を半分に割って伏せたものをいくつか連ねたような形のモバイルハンガーが見えてきた。いよいよ、Si2を見れると思うと、ワクワクしてくる。

ソーラーインパルスが入っている移動式格納庫

Si2のモバイルハンガー(車内より)

モバイルハンガーの前に到着して下車すると、現地では広報担当のマリーさんが出迎えてくれた。

ソーラーインパルス・プロジェクト広報担当のマリーさん

簡単な挨拶と簡単な注意事項の説明を聞き、技術者のダニエルさんを紹介すると、ほどなく一同はモバイルハンガーの中へと入る。

ソーラーインパルス2プロジェクト・スタッフの技術者、ダニエルさん

モバイルハンガーの入り口から見たソーラーインパルス2

ちょうど、主翼の片側の方に入り口があり、そこから入ると長い主翼を眺める形になる。
やはり、長い。主翼の全長は72mとジャンボジェット機と同じかそれ以上である。

ソーラーインパルス2

ここで、マリーさんがなぜ地上でスタンバイ中のSi2にはモバイルハンガーが必要なのかを説明してくれた。

モバイルハンガーと養生で保護されるSi2

Si2の機体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で作られており、その上に太陽電池がほぼ全面に敷き詰めるような形で貼り付けられている。雨や霰、などが当たると、やはりそれが傷んでしまうのである。

晴れでもいけない。なぜかと言うと、晴れて太陽の光が当たると、太陽電池が発電するのだが、飛んでいなければ蓄電池の容量以上は電気が使われず、太陽電池が熱くなってしまい、その熱でプラスチックが溶けてしまうのだ。

このため、どのような天候であれ地上でのスタンバイ中にはモバイルハンガーに格納し、保護しなければならないと言う訳である。

ちなみに、Si2の飛行中は高度が5000~8500mと相当に高い所を飛び、雨や霰の影響は受けない。また、飛行中は太陽電池の電力も飛行するためのモーターで消費するために熱の問題も無いということである。

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(続く)

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