「老朽化原発は爆発するまで運転します」:政府・原子力規制委員会

筆者が売電収益の入金などに活用している脱原発派の城南信用金庫系のシンクタンク・城南総合研究所が、10日ほど前に興味深い「緊急提言」という文書をひっそり?と公開していたことをつい先ほどFacebook経由で知ったので、本ブログでもご紹介しておきたい:

経済もエネルギーも危機的な状況に。運転開始後40年以上の老朽原発はなし崩しに寿命を延長

全文については上記の提言をご覧頂きたいが、筆者としてはこの提言の経済政策やエネルギー政策の内容には概ね全面的に賛成したい。

読者諸兄の皆様もご存じの通り、「アベノミクス」ともてはやされた経済政策は、大企業とか「爆買い」に夢中な外国人観光客やそれら相手のお店などごく一部を除くと、我が国の実体経済の回復や成長にはほとんど成功していない。

エネルギー政策も再エネ重視から、持続可能ではない原発と石炭火力をバンバン稼働、という世界(少なくとも良心的な先進国)のトレンドとは真逆の方向にどんどん向かっているからだ。

もっとも、現在の政権では残念ながらこの提言の内容を吟味して実行に移す可能性はほとんど無いと考えられるのだが。

それどころか、運転開始から40年以上も経つ福井県の高浜原発が新基準の審査に「事実上合格」したという憂うべき事態が進行中である。

現在の我が国では、クルマにすら厳格な車検制度があり、5年、10年と年数の経ったクルマはきちんと整備を行ったうえで相当に厳しい車両検査基準をパスしなければ公道を走らせることができない。

ところが、40年以上も経った老朽原発で既に放射能漏れなどの危険な兆候が出ているにもかかわらず、検査に合格…って一体なんのための審査、検査なんだろうか。

モラルも責任感も何もない、この国の電力会社と為政者、官僚たち

5年前の東電の原発事故、そしてその後の東電や国の顛末を我々はずっと見てきた。

福島第一原子力発電所事故

福島第一原子力発電所事故 (Digital Globe – Earthquake and Tsunami damage-Dai Ichi Power Plant, Japan by CC 3.0)

その結果言えること、分かったことは、「政府も原発を運転・管理する電力会社も、原発事故の責任をロクに取らない」ということである。

もし仮に高浜原発で福島と同じような過酷事故が発生した場合、東電と同様に関西電力がロクに責任など取らない方に筆者は1万円賭けても良い。政府もまた、5年前と同じように極めて無責任かつ冷酷な姿勢で原発事故の被災者や被害者をむげに扱うことしかしないだろう。

また、関電の社員や家族は、高浜原発がヤバくなったという情報を社内でだけコッソリと共有し福井から遠くにこれまたコッソリと避難するに違いない。SPEEDIによる放射能の情報はこの時もまた、隠蔽され握りつぶされるだろう。

高浜町や周辺自治体の人は、関電社員と家族の動向に注意

何も知らない庶民だけが、また被曝などの被害に晒されることになる。

だから、福井県高浜町や周辺の市町村の方々は、関西電力の社員や家族の動向を今後常にチェックしておく方が良いと思う。もし、彼らがいっせいに夜逃げのようにコッソリと逃げ出すことがあれば、それは高浜原発が危ないという兆候に他ならないからだ。

九州の川内原発は活火山の近く。福井の高浜は40年超の老朽化した、いつぶっ壊れてメルトダウンしてもおかしくない、即廃炉が妥当な危ない原発。

原子力規制委員会、永田町の政治家、霞が関の官僚はみな、欲呆けなのか放射能汚染で脳味噌がやられてるのか分からないが、きっと「モラル」とか「責任感」という言葉をまったく知らず、頭がオカシイ奴らばっかりに違いない。

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コメント

  1. 匿名希望=通りすがり(鬼) より:

    というよりも、最終処分場が決まってませんし、予備燃料棒プールには使用済みが万敗ですよね?なんでこれで動かすんでしょう?
    本当に役人がゴミです。この国家。太陽光が増えすぎ?
    だったら収益が確実に良いであろう、メガソーラーに、10年以内に蓄電池設置と24時間安定供給義務を課せばよいじゃないですか?
    普通のソーラーよりも格安に作れているんですから。
    他の国でさえ、買取を90%保証、あとはほかで売却してほしいとする政策が取られたりしています。儲かりすぎてバランスが取れないところは改善すればいいんです。
    メガソーラーの資金を調達できるんですから、十分に余裕はあるはずです。

    後から参入する人ばかりハードルが高いのでは、遊休地をいっぱい持っていて、36円、40円で申請していた大企業ばかりが儲かるに決まってます。

    制度設計を間違えたことを認めて責任取りたくない、役人は本当にアホです。
    某省の某課長は「メガソーラーの人はきちんとやっている」と大企業優遇の感想を述べています。国民みんなが参入できる太陽光発電の意義がわかってないのです。
    自然エネルギーが売れるとなれば、みんな環境問題そのものについて興味がでるのです。
    大企業だけが儲かる再エネなんて、しぼんでしまうのに。

    • びっぐフィールド より:

      匿名希望=通りすがり(鬼)様、

      本当に、ご指摘の通りかと存じます。
      私もこの国の公僕(それと政権与党の政治家)の卑怯さや無責任さには辟易、ウンザリしています。

      田中優さんなども、太陽光発電の制度設計の問題点や電力システムの欠陥を厳しく指摘されていますが、本当に大企業のメガソーラーだけ優遇というのは再エネ推進としては、問題多すぎですね。本来小規模分散型にしてこそ、再エネの真価が発揮できるのですが。一部の先行した大企業にだけ儲けさせて、他は適当…ですよね。

      国としてほぼコンセンサスが取れていて、「EnergieWende」(エネルギーシフト)に向かって着実に歩を進めているドイツや、地熱を最大限に活用して再エネだけでエネルギーを賄っているアイスランドなどの再エネ先進国が本当に羨ましいです。