太陽王子のブログにて既に告知されているので、ご存知の方も多々いらっしゃるかとは思うが、今週末に開催されるセミナーと懇親会「しげる会」についてお知らせしたい。
王子によれば、彼の所にソーラーシェアリング関連の問い合わせや質問が数多く寄せられているため、今回のセミナーを企画するに至ったそうである。
無理からぬことかとは思う。ソーラーシェアリングは農業と太陽光発電を両立できるという魅力的なテクニックだが、何しろ農家以外の人には参入障壁がとにかく高い。
つくばの松岡さんのように、地目が農地でない土地を入手して農地として開墾すると同時に太陽光発電所を設置するのでないと、農家でない人はまず農地の取得が非常に難しい。
現行の農地法による規制で、確かに農地をそれ以外の目的で使わせないためには規制も必要とは思うが、率直に言って時代にそぐわなくなっている。
なぜなら、敷居が高すぎてこれでは新規かつ気軽に農業を始める事など絶対にできないからだ。
筆者は岡山に太陽光発電所を設置したのとほぼ同時期に、同県の移住セミナーなどに参加したことがある。その時に、就農という点でも相談したという経緯から、今でも時々岡山県から新規就農希望者向けの案内みたいな郵便が来る。
それを見てみると、確かに新規就農者向けに支援金がいくら出ますとか、地元の農家から懇切に指導を受けられますとか、色々とそそられるようなことが書いてある。
だが、基本的には現在の仕事や生活をすべて捨てて、就農者としての覚悟を決めて農業を始めるという決意が無いと踏み出せない性格のことなのである(その決断の前に、一度体験就農みたいな機会などはあるようだが)。
もちろん、もし就農に失敗したら途端に食うのにも困ると思うが、その辺は自己責任になるだろう。まだ若い人ならやり直せる可能性もあるだろうが、筆者ほど歳を食っている者にはそう簡単に出来る決断ではないのだ。
という訳で、まず農地が入手できなければ、ソーラーシェアリングも必然的に難しいということになる。
この辺、太陽王子は新潟で農地をうまく借りることに成功したそうなのだが、その辺も含めて多分話してくれる事と思う。
ある程度の顛末は彼のブログにも書いてあったと思うが、今回のセミナーでは農地の入手から売電に至るまでのソーラーシェアリングの話が一気通貫で聴けると期待している。
筆者は農家とはほとんど何も関係が無いが、食とエネルギーの安全保障を個人的に担保できそうという観点から2号基か3号基でソーラーシェアリングに取り組みたいと思っている。
なので、今週末のセミナーで彼の話を聞くのが非常に楽しみである。
ソーラーシェアリング&32円対策セミナー(5/17土曜日開催 by 太陽光発電ムラ)
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