Looopが考える”太陽光発電所のリノベーション”

この記事は約3分で読めます。

(「太陽光発電ベンチャーの雄・Looopの事業説明会に参加」の続き)

太陽光発電所のリノベーション/リフォーム

この自己紹介では、一番奥の席で中村社長の正面に座った筆者が最後だった。既に自己紹介が終わった6名の方で、太陽光発電をされていた方は不思議と誰もいなかった。皆さん、「事業」と言う所での接点を求めてきたようで、それがたまたま太陽光発電ということだったのかもしれない。

で、最後の自己紹介となった筆者は、当然ながら副業として既に50kWの太陽光発電所を岡山で1基運用中であることを話した訳だ。すると中村社長、席を立ってツカツカとホワイトボードへと向かい、筆者に発電所のスペックを細かく尋ねつつ、収益性の分析や今後Looop社が行うことを検討中の事業アイデアについて説明してくれた。

その詳細をここで記すのは適切ではないと思うので、同社の公式な発表や事業の開始まで待ちたいが、太陽光発電分野における保守・運用(O&M)の一環として、いわば「太陽光発電所のリノベーション」あるいは「太陽光発電所のリフォーム」とでも呼ぶべきビジネスを展開したいということだ。

ところで、筆者の太陽光発電事業についての紹介、実はLooop社の製品を使用していなかったことが少々申し訳ないというか、後ろめたいような気持ちもあったのだが、中村社長はそんなことも全く意に介さない様子で、筆者の採用したソーラーパネルについて「Qセルズは良いですね」、とコメントしてくれた。

(しいて言えば、「セコめがね」のオフグリッド・ソーラー発電システムは実はLooop社製である。これについては、該当記事には何も書いていなかったのだが)

Looop社または中村社長が将来展開しようとしている事業のアイデアや構想は、聞いていてなるほどなと思うものが多かった。

Looopの今後の事業展開に期待

また、2月に開催の「PV Expo 2015」では、同社として非常に重要な事業に関する発表が行われる。その詳細はオフレコ、極秘のため、2月のその公式発表が行われるまで、ここでは書けないが、そのような決断を下すに至った社長の考えや判断も非常に理にかなうものだったことを指摘しておきたい。

ベンチャー経営者というと何か壮大な事や夢ばかり語り地に足が付いていない人も見られるのではないかと思うが、少なくとも今回の説明会での話を聞く限り、中村社長はビジョンや夢も語るが、同時にしっかりと企業経営しているなと感じた。

そうでなければ、事業を立ち上げてわずか2~3年で売り上げを数十億円規模に、社員数を100人以上の会社に成長させることはやはり難しいだろう。

起業の希望をずっと胸に抱きつつも結局、社会に出てずっとサラリーマン生活から抜け切れない者が、中村社長のことを勝手に評するようなことすらおこがましいかもしれない。

筆者に「事業を興して、社員を10人以上雇え」と言われたら、その責任から尻込みしてしまいそうだ。しかし彼は現在その10倍以上の人数の生活に責任を持っているのである。

※ これらの記事に書いている内容は、筆者が勝手に考えたり感じたり、考えたりしたことであり、Looop社や中村社長に依頼されたものでも、他の誰に依頼されたものでもないことを念のために付記しておく。

(続く)

コメント

  1. 蛇野 より:

    おはようございます。
    中村社長に会ったことがあります。
    いろいろなアイディアを出す人ですが、周りが抑え役になっているような感じを受けました。社長が進みすぎていて、会社はついていけないような感触を受けています。
    成長についていけない社員の教育も大いに必要と思います。
    今は、業績順調ですが、経営判断を誤ってしまった時を想像すると。危なっかしさをぬぐいきれません。
    太陽光発電は、20年以上は使うつもりですので、至らないところを改善して安定的に成長してほしいと思います。
    辛口で書きましたが、ループのことを評価、期待しているつもりです。

  2. bigfield より:

    蛇野様、

    いつもコメントありがとうございます。
    私も、先の説明会で、同様に感じました。 

    ただ、会社の規模が大きくなってくると、創業者社長の思惑だけで事業を進めることが難しくなります。

    それでも、アップルといえばジョブズ、と言う感じで今のLooopでは中村社長がドライバーであることは間違いありません。

    説明会で間近に彼の話を聞き、人間性を見て、この会社の将来が楽しみに思えたのは事実です。

    多分、100Wの独立電源だけに留まらず、Looop社と私との繋がりも深まると思っています。