H社が提示してくれた産業用太陽光発電システムで、もう一つのポイントがパワコンである。
既に以前の記事でも書いた通り、ドイツの太陽光発電パネルに合わせる形で、パワコンには同じくドイツのSMA社製を採用している。
このSMA社、日本の太陽光発電業界ではこれまでほとんど知名度が無かったと思う。
しかし、欧州または全世界のパワコン市場で見ると実は4割のトップシェアを持つ世界最大手のパワコン・メーカーがSMAなのである。
日本の太陽光発電市場しか見ていないと、パワコンと言えば、パナソニック(旧三洋電機)、シャープ、田淵電機、安川電機、オムロン、三菱電機…大体、こんな所のメーカー名しか出てこない。
しかし、世界全体で見ると、ドイツSMAでありスイスABBでありと、日本ではあまり馴染みのないパワコンのメーカー名が出てくる。
「太陽光発電システムの心臓部、実はパワコン」
H社のS氏は、太陽光発電では皆が太陽光パネルのことばかり気にするが、
太陽光発電システムの心臓部は実はパワコンなのだ
と喝破する。
太陽光発電パネルは年々長寿命になっているのに対して、パワコンは確実に交換時期が来ると。ならば、パワコンもより耐久性の高いモノを選べば交換時期を先延ばしできるのではないか。
そう考えれば、産業用など条件の厳しい屋外での使用を前提として開発、製造されるパワコンと、住宅用で屋内に入れる前提で作られる国内メーカーのパワコンとでどちらが、風雨にさらされる環境や、真夏の高温や真冬の低温でも確実に動作し、防塵や防水の性能で勝っているか。
こういった事を考えると、数多くの産業用太陽光発電システムで実績が豊富、評判も悪くないドイツ製、しかも最大手のSMAというのは確かに魅力的な選択肢である。
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