昨日書いた記事の続きで、本日はパワコン(PCS)の価格について色々と調べた事を記しておく。
まずは、パワコン価格の相場に関する件の記事(@日経BP社 TechOn)をご紹介しよう:
2013年の太陽光発電向けパワーコンディショナー市場、価格の下落を台数の増加で補えず、前年比9%減の64億米ドルに
この記事のパワコン市場とは、欧米やアジアなど国際的な太陽光発電の市場である。
もちろん、日本も含まれるべきところだが、電機製品では国内での価格がべら棒に高いということがよくある。今回、パワコンの価格やコストを調べて施工業者からもらった見積りの数字と突き合わせてみて、太陽光発電システムの価格もやはり国内は国際水準に較べるとまだまだ高いなと再認識させられた。
パワコンでも内外価格差、国内の価格は海外のほぼ倍
具体的にどれ位の内外価格差があるかを示してみよう。
まず、上述の記事によると、メガソーラーなど大規模な産業用太陽光発電所向けパワコンのW単価は昨年が0.22米ドル/W、今年の見通しではより安く0.18米ドル/Wである。
簡単のために、為替レートを1米ドル100円としよう。
すると、筆者が見積りで頂いた10kW(厳密には9.9kW)パワコンの価格は昨年の価格でも22万円、今年の時価なら18万円となる。
実際に筆者が見積りで示された価格は、正確な額については差し控えるが、ここでは「倍以上」とだけお伝えしておく。
もっとも、メガソーラーと50kWプチソーラーでは規模の経済が異なるため、22万円では施工会社側として、そんな値段じゃ無理だということはあるかもしれない。それでも、2割増しや3割増し程度でプチソーラーでも同じ品物を手に入れられるといったことはあるのではないか。
それが、内外価格差が倍以上というのは、やはりいかがなものかと思ってしまう。
太陽光発電システムの市場でも、他の商品と同様に日本では「ガラパゴス化」しているのかもしれない。
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