田中優さんの「こだわり」&新築オフグリッド・エコハウスに感服

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田中優氏のオフグリッドエコハウス見学会、全国から100名が参加

田中優さんのオフグリッドエコハウス見学会

田中優さんのオフグリッドエコハウス見学会


エコハウスのあるべき姿をオフグリッドで具現化、省エネ、環境や持続可能性へのこだわりを極めた家――。

筆者が環境活動家・田中優さんが建てたオフグリッド・エコハウス(ご本人が称するところでは「オフグリッドミニマムハウス」)の新居を見学し、それを言葉で表現すればこうなる。
さすが、講演などで日本全国を駆け回り、著書も何冊も上梓されている田中優さんだと非常に感服した。

2/14(日)に岡山県和気郡和気町の田中邸には、午前・午後の二度の完成見学会に合計で100名が参加したという。その参加者は、地元・岡山をはじめ西は九州、東は筆者も含め関東など津々浦々から、彼による傑作のオフグリッド・エコハウスを見るために参集したようだ。

田中さんのエコハウスは、基本的に彼が共同代表を務める非営利団体「天然住宅」(一般社団法人)の仕様に基づくが、さらにそれに加えて彼ならではのこだわりの機能や仕様変更(後述)が盛り込まれたものとなっている。

そのすべてを本ブログでご紹介することは難しいと思うが、ハイライトとなる機能や設備については可能な限りご紹介を試みたい。

オフグリッドミニマムハウスは基本的に「天然住宅」仕様

その前に、もう少しだけ天然住宅についてお伝えしておく。
(なお念のためにお断りしておくが、筆者は(社)天然住宅とは何の利害関係もない。)

天然住宅が家づくりで目指していることは、「森を守って、健康、長持ち」だという。
具体的には、「身体に悪影響のあるものは極力用いず、長持ちする住宅を建てる。しかも、森の木材を買い叩かずに森を守れる試みをする」(見学会の資料より)そうである。

一般の大手住宅メーカーなどだと健康とか長持ちという部分のどれか一つまたは二つくらいなら、おカネを出せばそれなりに達成できそうである。

しかし、日本国内の「森を守る」というところまで方針として掲げ、それを遵守している企業は恐らくほとんどないのではないだろうか。

また、最近のローコスト住宅では、価格面では確かに非常に値頃感のある住宅が流通しているようだが、これらは一般に新建材や化学製品の接着剤を多用しているため、多くの場合「健康」の面でアウト(いわゆる「シックハウス」)になるだろう。

筆者は、3.11の東日本大震災とそれに伴う原発事故以来、政府や大企業というものを基本的にはあまり信用しなくなった。住宅メーカーもその例外ではないと考えている。

顔の見えない大企業は、表面的にはCSR(企業の社会的責任)などとカッコよく責任感もあるというフリをするが、その実態はそれほど褒められたものじゃないと言う気がする。特に酷いのは経団連に加盟しているような会社だ。

サステナブルな家づくりという点では、筆者の知る限り天然住宅は最も環境に優しく、健康で長持ちする住宅を提供しているうちの一つと言えるのではないかと思う(とはいえ、筆者自身が自分で天然住宅で家を建てた経験を持っている訳ではないので、まだ想像の域を出ないきらいはあるのだが…)

(続く)

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