仕事柄よく見る日経BP社のサイトに、いつの間にかメガソーラーの特集ページが立ち上がっていた。しかも、最近の記事には筆者の郷里である大分県で4か月ほど前に稼働した、現時点では国内最大級のメガソーラーの事が掲載されている。
現状、日照量の条件からメガソーラーが多く設置されることが多い地域は山梨県の北杜市や、宮崎県、鹿児島県、それに冬場の低気温と雪面からの反射によって意外に発電量が良好と言われる北海道の道東の地域など。
大分と言えば、別府や湯布院など豊富な湯量を誇る温泉と共に地熱発電の印象が太陽光よりも強いのだが、こういったメガソーラーが増えると太陽光発電でもそれなりの存在感が出てくるかもしれない。
ところで、不況や円高で国内製造業の多くが海外に工場の移転を進めてしまったため、せっかく造成したものの遊休地になってしまった工業団地などでは、たいして雇用を創出しないからと言う理由で、メガソーラーなど太陽光発電はそれらのガラガラの工業団地や空き地を持つ地方自治体にはあまり歓迎されないとよく聞く。
確かに、大分に出来たこのメガソーラーでも事業者は本社が首都圏だし、プロジェクトに参加する企業も地場の金融機関である大分銀行や豊和銀行を除くと首都圏やせいぜい福岡の企業ばかりという感じはある。
それでも、発電所が立地する大分市には固定資産税や法人税による税収が産まれるだろうし、そういった企業の社員や関係者が今後も運営や管理のためにそれなりの頻度でこのメガソーラー発電所まで足を運ぶことになる。(続く)
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