(「FIT社?のプチソーラー」の続き)
途中でたまたま見つけたプチソーラーを見学したりしつつ、我々は目的地のエリアに着いた。
建設中の太陽光発電所を見せてもらう
Aさんは、太陽光発電用地の業者であるKさんという年配(70代)の方とコンビニエンスストアの駐車場で待ち合わせをしていた。そこでKさんのパジェロミニに乗り換えてからその一台で実際に物件の下見へと向かうという段取りだ。
架台の取付けだけが終わった発電所や、現在基礎工事を行っている物件などを見せてもらった。
Kさんのやり方は、土の地面に深さ40cmほどの溝を掘って、そこに20cmほどの深さのコンクリートと鉄筋で基礎を作り、その上に架台を設置するというものだ。
彼によれば、このやり方が最も低コストで強度も十分だそうである。
また、Kさんの所で採用している架台もそれなりに特徴のあるものだった。
というのは、架台のネジ止め部分の穴が楕円になっていて、架台を組みながら微調整を行ったり、パネルの傾斜角度を変えたりすることが可能となっているからである。
少なくとも筆者がこのようなタイプの架台を見たのは今回が初めてだった。
架台の材質はアルミで、中国製なので、価格的にはかなり抑えつつも、十分な強度を持ち耐久性もOKということなのだろう。
ここでもAさんは巻尺で架台の柱と柱の間隔を測ったり、色々と確認の作業に余念が無かった。
なお、この物件は整地する前は、木や竹がかなり生えていたものを伐採したそうである。
この状態で見ると、太陽光発電所のイメージがすぐに湧くのだが、午前中に吉備中央町で見たIさんの土地のような竹薮や、木が何本も生えているような所だと、なかなか太陽光発電所を想定するのは難しいものである。
しかし、筆者のこういう観念は、Kさんによってこの後徐々に覆されていくことになるのだった。
竹藪や雑木林が良い太陽光発電所になる?
土地を農地転用したり、竹薮や木を伐採したりしたあとに設置中の太陽光発電所を見た後で、まだ竹や木を切る前の太陽光発電用地の物件をいくつかKさんに見せて頂いた。
先ほどの発電所からクルマで10~15分ほどの場所だったと思うが、(スマホの地図アプリで場所を確認しておけば良かった…)、例えばこの物件:
筆者が見ると、まさに竹薮や雑木林といった風情で、ここを伐採して根をすべて掘り出して整地すれば、南向きで日当たりも良く、良い太陽光発電所になると言う話だった。
一つには、価格の安い空き地や遊休地で太陽光発電に適した土地の多くは、既に目利きの人が見つけ、発電所にしてしまっているという事もある。
固定価格買取制度が始まり既に2年も経っているので、当然といえば当然のことだろう。
すると、場所的に良く日当たりも良いが、そのままでは使えず、木や竹の伐採が必要な土地や、整地や造成が相当に必要な土地が、太陽光発電所向けの土地物件として市場に出回ってくるということだろう。
筆者的には、木や竹を伐採するということに対しては、何だか環境破壊に手を貸しているみたいで、やや抵抗感がある。
ただ、元々農地だった土地を長年にわたってきちんと管理していなかったために、竹薮になったりしている場所もあるようなので、そうであれば、そういう土地の木や竹を切り、整地・造成し、太陽光発電所として使うのは、まぁ良いかなと思う。
しかし、元々ずっと森林や山林だった場所で木をすべて切ってしまってまで太陽光発電所にするのは、やはり筆者としては避けたい。
タバコ畑は太陽光発電用地に向いているという話
ところで、もう一つ、今度はもしかしたらお役立ちの話。
もともと農地であった場所で、「タバコ畑」は太陽光発電所として最適だというのだ。
左の写真にある竹薮も、「元タバコ畑で、整地・造成すれば良い太陽光発電所になる」とKさん。
その理由は、タバコという作物は日照条件が良くなければならないからだそうである。
なので、電柱や送配電網への連系の容易さといった他の条件もクリアしている元タバコ畑というのは、良い太陽光発電向け物件になる可能性が高いと思って良いらしい。
岡山市北区での太陽光発電向けの土地探し、このような感じでほとんど竹薮や林、農地みたいな土地をたくさん見せて頂いた。
先週の岡山市北区での土地探しの旅に関しては、このあとに見せて頂いた2、3の太陽光発電所をご紹介して結びとしたい。
(続く)
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