「電気代、高いな。」
最近、電気の検針票・請求書を見て感じることである。
我が家では、家内と二人暮らしということもあり、もともと電力の消費が少ない。
先月9月は129kWh、8月分は137kWhと(冷房をあまり使わないので)比較的少ない電力消費であったにもかかわらず、電気代が4000円を超えていたので冒頭のように感じた訳である。
もちろん、我々が設置した産業用太陽光発電など再生可能エネルギー賦課金の追加料金が含まれていることも承知している。
だが、その再エネ賦課金の額はまだ100円ちょっとであり、それほど大きいとは思わない。
実際に改めて明細を良く見てみると、消費税8%がその約3倍もあり、電気代の高さを演出するうえで大きな存在感を持つことが明らかだ。
燃料費調整額の356円は、昨今の「アベノミクス」による円安誘導によって火力発電で使う天然ガスの燃料コストが高騰しているため、やむを得ない側面はある。
しかし、日本経済の構造が以前とは大きく変貌しており、電機や自動車を輸出して外貨を稼ぐというモデルはもうあまり機能しない以上、円安は燃料や原材料の輸入コスト高騰の要因にしかならず、庶民の目線から見るとデメリットの方が大きいのである。安倍総理、分かってる?
あと、毎月の電気代の明細を見て腹が立つのは、上述の再エネ賦課金や火力発電の燃料費調整額をことさら強調して記載する一方で、止まっていて1Wすら発電しない原発、それに頓挫したままの核燃料サイクル施設である高速増殖炉「もんじゅ」などにかかっている費用の内訳を一切出さずに、電気料金の中に含めていることである。
太陽光や風力は「再エネ賦課金」として明記するのに、なぜ原発関連のコストは表記しないのか?再エネと同じように、例えば
- 1Wも発電したことが無い、もんじゅ維持費用 x00円
- 現在1Wも発電していない、柏崎刈羽原発維持費用 y00円
- 現在1Wも発電していない、福島第二原発維持費用 z00円
などときちんと明記すべきだw。
要は再エネ賦課金ばかり悪玉にして、実は電気代の高騰を語るうえで避けては通れない原発のコストは隠ぺいしたままなのである。
これは、非常に卑怯かつ姑息なやり方であり、電力各社および電事連には改善を強く求めたい。
ちなみに、延滞利息額が20円かかっているのは、筆者が電気代の自動引き落としを止めコンビニ払いにし、東電からの催促で電気を止められる寸前のギリギリまで払わずにいるためである。
自動引き落としに戻せば、50円+この20円で70円の節約になることは承知だが、モラルハザードの王様である東電が筆者には絶対に許せないので、不買に準じたこのような行動を続けている。
このような筆者の行動は家内には冷ややかかつ白い目で見られているが(汗)、これだけは譲れない。
本当は、東電以外の会社から電気を買えればそちらに乗り換えるのだが、ご存じの通り電力自由化まではまだあと2年近くあるので、こういう方針である。
出来れば、それまでにどこかに引っ越してオフグリッドなり、電気代を一切払わずに済むライフスタイルに移行したいと思っている。
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