連系工事で変圧器を5kVAから50kVAに変更
施工会社の担当S氏を経由して依頼していた、系統連系工事費の”内訳”を昨晩やっと入手した。
前回のものと比べて、それほど情報量が増えていないのに、これだけの情報を頂くだけで何日も掛かってしまう。(筆者と電力会社の直接のやり取りではなく、間に施工業者さんを挟んでいるからというのもあるかもしれないが)
それでも、今回の”内訳”を頂いて分かったことは、やはり変圧器の変更が発生するということである。具体的には、現存する5kVAの変圧器を撤去し、50kVAの変圧器を新しく取り付けるという工事になることは、今回の内訳でやっと理解できた。
その意味で、費用負担はその原因、つまり新しい太陽光発電所、を作る側が負担せよという理屈は分からないではない。
ただ、先の関連記事でも書いたように、この工事費の算出や請求プロセスが不透明であること、地域独占により競争がなく相見積すら取れないこと、など一般的な商習慣に基づく感覚では容認しがたい。
地域独占で相見積りすら取れないのが最大の問題
今回の内訳を見て突っ込むとしたら、大体以下の点だろうか:
- 50kVAの変圧器は19万円余り。これは現在の市場で妥当な価格か?
- 5kVAを撤去して50kVAの変圧器を取り付ける作業は別々に行うのか?
- この工事費の単価は一日当たりまたは時間あたりいくらか?
- 「低圧引込線新設関連工事」の費用の内訳は?
- 諸掛りとは?この費用=23,845円はどのようにして出てきた金額か?
2番目の工事に関しては、普通なら撤去と取付の作業は一度に行うと思われるからである。そうすると工事費はもう少し圧縮可能ではないのか?ということだ。
4番目、引込線の新設は実際に発電所と送電線との連系の費用と思われる。
これまでに筆者が既に太陽光発電所を設置した方々などから聞いた額でも変圧器無しだと27万円程度だと聞いていたので、この材料費に工事費が3万円位だとすると説明がつく。
以上、頂いた連系工事費内訳を筆者なりに分析してみて、とにかく変圧器を交換するから高くついたということは分かったが、やはり少し高すぎる感じは否めない。
とは言え、連系工事費が高いからといってダダをこねていても、連系できなければいつまでも売電できない。結局、現在の法制度では立場的に弱いのは、電力会社ではなく発電所を運営する事業者側なのである。
さて、どうしたものだろうか…
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