太陽光発電所を保有・運営するための筆者自身のこれまでの経験から、施工業者選びのポイントというか、勘所のようなものが分かりかけてきたと感じている。
まだまだ色々とあるとは思うのだが、最低限のキモというか、これだけは押さえてないと仕事を任せられないよね、という条件。
太陽王子とかピッピさんみたいに太陽光発電で百戦錬磨の方々からすれば、筆者の知識や経験などまだ他愛も無いことだとは思いつつ、他にもこの辺でお悩みの方もいるかもしれないと思うので、自身でのおさらいも兼ねて現時点の筆者の認識をまとめてみたい。
施工業者選びのポイント:1.誠実であること
固定価格での全量買取制度の好条件と、他の自然エネルギーと比べたときの規制の少なさ(i.e., 風力発電のような環境アセスメントが不要、等)や最低限の投資規模の小ささ(i.e.,地熱発電やバイオマス発電なら50kWレベルでも初期投資が5000万円~1億円程度)などから太陽光発電は、現在バブルと言っても良い位、景気が良い。
このため、ありとあらゆる企業が太陽光発電の売電事業や施工事業に参入してきていると言っても過言ではない。中には、エステート24のように、違法行為(詐欺罪)を犯してしまった経営者が逮捕されるような事態にまで発展している例もあった。
末端の施工業者に関しては、恐らく真面目で地道に太陽光発電所の設置や施工工事に従事されている業者さんが大半だと思うが、一部に誠実ではないと思われる業者が垣間見られることも残念ながら事実だ。現に、筆者もそういう経験をしているので、これが現実だと言わざるを得ない。
この「誠実かどうか」という条件は、至極当たり前のことではあるのだが、施工業者への見積依頼や連絡をとる中で見極めるしかない。常識的な感覚を持っていれば、普通は大丈夫だろう。また、勘や第一印象といった非科学的な感覚であっても、自分で判断を下す以上、最終的には自分を信じるべきだと思う。
また、ネット全盛の昨今、一括見積などを使う方も多いと思うが、ネットと電話でだけしかやり取りせずに決めてしまうのは危険だと思う。筆者の場合も、つごう三社とやり取りしているが、うち二社とは営業担当者と直接会って話をしている。
筆者の場合もそうだったが、施工業者側でも発電所の現地を見ずに発電所用地の公図だけを見て設計図面を出してくる施工業者は、危ない(他人の土地にパネルを置くだけでなくw、物理的に区画と区画の間に擁壁がある可能性などまったく理解していないと思われるので)。
(続く)
コメント